受験への英語 受験からの英語

英語中級者からの脱却を目指して!

発音:sとsh

更新をなんとか続けています。今日はsとshの音をまとめてみます。

これも比較的理屈は簡単なのだけれど実践が難しいものだと思います。

 

有名な練習として、

She sells seashells by the seashore.
The shells she sells are seashells I'm sure.
For if she sells shells by the seashore, then I’m sure she sells seashore shells.

のようなTongue Twister(早口言葉)があります。

 

特に1行目が有名ですね。ネイティブのお手本はこんな感じです。


She Sells Seashells by the Seashore | Tongue Twisters

 

She, Shells, ShoreはShの音(∫)ですが、sells, seaはsの音。

そもそも聞き分けられますか…?苦笑

 

私は、普段からSheのときをsの音で発音してしまってよく注意されます…。

 

動画の真ん中らへんはゆっくり言ってくれてるので、シャドーイングにちょうど良いと思います。練習あるのみですね。

 

 

発音:thとs

thの発音は日本で習っている通りだと思います。なので、理屈は皆分かってると思います。ちょっと舌を噛む感じで舌を歯でかるーく挟む感じ(噛み過ぎないこと)。

 

したがって、

Thank you. 

I think ~

とかで間違えることはあまりありません。

 

一方、

cloth

math

worth

wealth

growth 

youth

数字th

 

等のように単語終わりについていると難易度が上がる気がします。特に、これは単語でいう場合は簡単なのですが、文章で出てくるとすぐにスキップされがちみたいです。

 

あと、

weather

のように単語の真ん中にあるときも少し厄介ですね。

 

例えば、会話で以下のことを話すとしましょう。

I played baseball in my youth and thus I love still watching the baseball game.

このとき、youthのthをいうときに、頭の中で「andって言いながら次の文章を考えなきゃ!」 となり、thがsの音に代わりやすいです

 

また、これを話してるときにlの音を守れましたか

 

他にもまだブログでは触れてませんが、vとbなどの落とし穴もあります。難しいですね…。

発音:l続編

 

m-studying-english.hatenablog.com

 

前回の記事で、rとlの発音について書きました。

 

今回の記事ではlをもう少しだけ深堀りしてみます。前回、「lは舌を前に突き出す」といいました。

 

それでは、

pool, eel, real

のように、lが後ろにくるような場合、最後のlもはっきり発音するのかな?というのがここでの疑問です。

 

実は英語では「明るいl(light l)」と「暗いl(dirk l)」という2種類のlがあるそうです。これはIPA(国際発音記号)にはないのですが、ネイティブにとっては違うそうです。

 

私自身はまだこれをよく理解していないので、こちらの動画を貼ってブログに代えさせてもらいます。


English: How to Pronounce L consonant: American Accent

 

このように概念として違うことをちゃんと自覚しないと、何度音読やシャドーイングしても、ある一定の壁を越えられません…。英語難しいですね。へこみそうですが、頑張りたいところです。

発音:rとl

私自身が発音に悩んでいるので、発音の勉強ブログを書いてみようかなと思います。(私は大学院まで留学経験も海外旅行経験もほとんどなく)自分の英語は典型的なJapanishなので、同じような問題を抱えている人は多いでしょうし、きっと多くの人の役に立つと思います。

 

なお、この発音記事は発音や音声学を真面目に学んだ人間が書いたものではないので注意してください。

 

最初はrとlです。

 

私が中学生のころ習った2つのことをテーマにブログを書きたいと思います。

 

1つめ。少なくとも私は中学生のころ

「日本人のラリルレロはlの発音だから、lの発音は簡単だ。普通、rの発音が難しい」

と習った覚えがあります。

 

大嘘です。

 

2つめ。また、これも中学生のころ

「rの音は舌をまいて発音する」

と習った覚えがあります。

 

これはアメリカ英語では嘘です。

 

では、これらが嘘といえる理由についてまとめてみたいと思います。まず、日本語のラリルレロをゆっくり言ってみてください

 

ラをもう一度言ってください。

 

ルを次に言ってください。

 

舌先の動きが違うことが分かりますか?

ラのときは、最初、舌前を歯の上においておいてから、弾く様にひっこめる。ルのときは前に突き出してる。ルの音はlの音に似ています(同じではない)が、ラの音は、rでもlでもない中途半端な音です。このせいで、アメリカ人からすると「rなのかlなのか全然わからない!」となるらしいです。

 

一方、アメリカ英語のrは、(大雑把に言うと)舌先を初めからひっこめておきます。

lは舌先を歯の上に着けた状態から突き出す感じ。

 

したがって、ラリルレロは別にlの音でも何でもないのです。「自分はlの発音はできる!」と思っていると足をすくわれます。

 

次に、rの音は舌を巻いて発音することも違います。イギリス英語の場合、そんな感じに近いようですが、アメリカ英語の場合、舌全体を引っ込める感覚の方がまだ近いと思います。

 

以下のビデオでも、「日本人はrとlの音をミックスしてる」と言ってます。


English Pronunciation - R & L


Why do Japanese mix up "L" and "R"?

 

また、「rを発音する手助けとして最初にwを付けると良い」というのを習ったことがある人も多いと思います。これはあくまで最終手段で、ネイティブ的には幼い子供の言葉遣いらしいです。

 

もちろん、まったく伝わらないより、赤ちゃん言葉の方がましかもしれませんが、ビジネスマンやアカデミックな人間がすすんで使う言葉づかいではないですね。

 

 

日本人英語の教師や日本人による英語解説のサイト、動画だと今でも「日本人はlは発音できる」をはじめとした間違った考え方が多い気がします。そのように日本人が自己評価としてどう思ってるかではなく、ネイティブがどう感じるか、学術的(音声学)的にどう違うかを明確化したものを参考にした方が良いと思います。

 

 

最後に大事なことを二つ。

 

発音はセンテンスや会話でできてこそです。つまり、こういう動画を見て、理屈を理解するだけじゃダメ。例えば、

 

lightとrightという一つの単語を正確に発音できるのはスタート地点です。むしろ、

Please turn on the right light

みたいなセンテンスを発音できることが大事です。かつ、会話でちゃんと使い分けられるようになればパーフェクト。

 

次に、しゃべってる途中でごちゃごちゃにしない。発音の努力の最初のステージでは、「気を付けているときはちゃんとできるけど、しゃべってるうちに意識が発音以外にむいちゃう」というのがあります。すると、聞き手からするとどういう基準でrとlを使い分けてるのか分からなくなり余計に混乱させます。

 

すると、いっそこんなことを気を付けないほうがよく伝わる、というのが起きます。つまり、小さな努力だけだと効果はマイナスというのがありえます。これはへこみます。それでもちゃんと話したいのであれば、ここでくじけない精神が大事

 

私自身も今努力中です。読んでくれている方と一緒に頑張っていけたらと思います。

 

今回参考にした書籍はこちらです。

 

DVD&CD付 日本人のための英語発音完全教本

DVD&CD付 日本人のための英語発音完全教本

 

 私の説明の100倍丁寧に書いているので、気になった人は手に取られると良いと思います

リスニングスピード

おそらく留学して一番最初に重要な能力はリスニングです。

これは語学留学、交換留学、学位留学問わず、リスニングが最も大事です。

 

なぜなら、留学して一番最初は、例えば生活のセットアップをしたり、いろいろな手続きをしたり、参加するイベントの時間や待ち合わせ場所を聞いたり、色んな情報の多くが口頭で入ってきます。

 

また、例えば携帯電話や銀行の口座開設の手続きも長ったらしいパンフレットを全部読むのも面倒臭いので、できれば係の人に聞いて教えてもらった方がおそらく楽です。

要するに、リスニングはすごく大事です

 

ここで、教材英語と生の英語はいくつかの点で違います。

 

(1)アクセント

 

やはり日本人でも日本語に色んなアクセントや癖があるように、アメリカ人の中でも色んな癖があります。一方、教材英語はいわばアナウンサーのようなきれいな英語ばかりなので、この差は大きいと思います。この点は、例えばCNN、VOABBCの街頭インタビューをしてるシーンでアナウンサー以外の人がしゃべってるのをどれだけ聞き取れるか試してみると良いと思います。

 

また、アメリカ人の癖だけでなく、国際的な癖も要注意です。個人的にインド、中東系の英語は難しいなと思います。

 

(2)速さ

 

やはりネイティブは速いです。イメージとしては下の動画の1.2~1.5倍速かなと感じます。


So You Want to Get a Ph.D. in Political Science

 

PhD留学を目指す場合、1.25倍速で聞いてこれがどういうジョークの動画かわからなければ、英語でかなり苦労すると思います。

まぁこれは機械音声?っぽい感じなので、また少し違う気はしますが、良い例だと思います。

 

(3) 文化、基礎知識、背景

 

本当に英語文化で、英語で親しみを持って交流を持つためには、「彼らが興味を持っていることに自分も興味を持つ」ことが大事だと強く思います。

 

例えば、いくら毎日NHKを見ても現地の外国人友人との話題は増えません。SNSや日本人会で日本人とつるんでいても何も変わらないです。それよりも上の動画のような英語のコメディを見て、シェアしたり、彼らが興味のあるカレッジ・フットボールやベースボールの状況を理解したり、ハリケーンのニュースを見たり、新しい留学先のAmazon Primeサービスとかを話したり、そういうのが大事だと思います。

 

こういうのが友人と話すときのリスニングにも役に立ちます。ただ教科書を読むだけではなく、英語の文化を楽しむことがリスニングの大きな助けになるというのは留学前に覚えておくと良い気がします。

 

 

 

 

 

 

 

留学で大変なこと

せっかくなので続けざまに書いてみたいと思います。この記事は主に学位留学する人を念頭に置いていますが、1年程度の交換留学の人にも有用だと思います。

 

語学の苦労は当然として、留学というと「カルチャーショックが大きい」というのはすぐ浮かぶんじゃないかと思います。例えば、「マックのジュースがおおきい!」くらいのしょーもない話題から、もっとげんなりする点まで色々あります。今日は自分がショックを受けたカルチャーショックをまとめたいと思います。

 

天気

1.寒暖差が激しい

 

自分が住んでいる地域は非常に寒暖差があります。例えば、日本で三寒四温とか言ってる時期には、今日の最低気温が3度とかなのに、翌日の最高気温が20度みたいなこともあります。1日で寒暖差が10度程度あるのは当たり前で、もはや話題にもなりません。

 

慣れてくると大丈夫なのですが、1年目は季節性うつみたいなものに大分悩まされました。

 

2.秋冬の日照時間が短い

 

私は日本にいるときずっと太平洋側の値域に住んでいたため、あまり日照時間で悩まされたことはなかったのですが、今いる地域では秋冬の日照時間の短さが非常につらいです。

 

例えば10日間ずーっと曇りが続き、2時間程度太陽が見えたら、また2週間曇り、というのが典型的な秋から冬の天気です。精神的に鬱々とします。

 

 

3.冬が寒い

 

最低気温がー15度以下になるので相当寒いです。ただこれは上記の2つよりかは簡単になれることができました。

 

事務手続き

 

交換留学は自分が経験したことないのでわからないですが、学位留学だと色々な手続きがあります。例えば履修の授業数がビザの状態と関連してるので、履修を間違えると違法移民になりかねません。

 

渡米当初は家、携帯電話、ライフラインの契約等もありますし、いろいろ大変です。アメリカで収入があると自分で確定申告をする必要もあります。SSNやITINという日本のマイナンバーみたいなものを申請する必要もあります。こういったことは大して誰も教えてくれません。日本だと「入学者説明会」とかなんとか色々説明会があると思いますが、そんなものはありませんでした。そもそも日本みたいなパンフレットもなく、うちの場合、事務的な手続きはメールで指示がきます。

 

日本だとメールを全部無視しても、パンフレット通りに手続きをしていればよいですが、メールを無視するとここでは死にます(大事なメールを無視したことが何回かある)。またこのメールが要領を得ないことも多々あるので大変です。

 

人種問題の不安定さ

 

いま、アメリカは再び人種問題や移民問題が大きな社会問題となっている気がします。そのせいか街中でFuckと言われたりすることも数か月に一度あります。げんなりします。

 

身の回りのうまくいかない問題の多さ

 

真冬に水道管が凍ってシャワーからお湯がでない、トイレがつまる、郵便で荷物をなくされる、家で雨漏りが発生する等々、日本ではなかなか起きない問題が頻発します。こういう「アクシデントが起きて当然」という社会に慣れるまでは結構つらかったです。

 

漠然とした不安

 

普段からうまくいかないことの方が多いので、漠然と「なんか忘れてる手続きないかな」と不安になることが増えました。今の自分にとってはこれが一番しんどいかもしれません。また今自分はあまりお金の心配はないのですが、お金の心配で気苦労を重ねている学生も多くいるように思います。

 

留学の良さ

 

もちろん留学したからこそ味わえた良い点はたくさんあります。専門知に関しては確実に日本では得られなかったであろう知識を得ている確信があります。セミナーや研究会のスピーカーは日本の旧帝大でさえ比較にならならい分野でトップや、今後トップになるであろう若手の学者ばかりです。彼らの話を聞く機会は毎週のようにあります。彼らと食事を取ることだってできますし、アポイントメントを取れば研究相談もできます。

 

娯楽面でもアメリカ国内の旅行も気楽に楽しむことができています。例えば生のイチローのプレイを見れたり、cold playのような世界的なアーティストのライブにも気軽に行くことができます。自分はやってませんが、銃を撃ったりするのもアメリカならではかもしれません。アメリカでしかできない娯楽はたくさんあります。

 

また日本だと嫉妬や妬みが文化的に大きいのか、値踏みされるような目で見られることが非常に多いし、自分もその目線に慣れてしまいますが、アメリカではそういった目で見られることもすごく少ないというのも気楽です。余計なことに気分を害されずにやるべきことに集中できる環境だと思います。

 

長く留学したほとんどの人が言うのは、「つらいことを経験し、一人でどうにかする能力がつく」というのが留学で最も伸びる、そして人生で役に立つ能力じゃないかと思います。親にも友達にもすがれない環境で一人でどうにか生きていく能力。これこそが留学の最大の財産だと思います。

 

あまりまとまりはないですが、長期留学を考えている人の参考になればと思います。

留学して2年

ご無沙汰していました。音沙汰がありませんでしたが、留学して2年が経過しました。少し英語の進捗を報告してみたいと思います。

 

L:

かなり上達した気がする。観光地のノンネイティブになれた人たちの英語なら問題を感じない。また、インド人やアラブ人のような(よく日本人が苦手とするであろう)アクセントも大分聞き取れるようになった。

 

ただ、ネイティブの中でも早口の人とか、声の高い女性はまだ苦手。留学に際しては、聞き取り能力それ自体よりも、重要な話を聞き取れなかったときは素直に聞き返す度胸が重要だと痛感してる。

 

R:

特に上達はない。むしろ、単語学習を真面目にしていない分、教養的な英語力は下がった気がする。

 

学生として色んな論文や資料を読むため、そのリーディング力は上がった気はするけど、たぶん英語力ではない能力があがった。Japan Timesとかなら辞書をひかずとも大分わかると思うけど、ノンネイティブ向けの英字新聞は辞書がないとまるでダメ。

 

W:

あまり変わらない。Rと同様、ボキャブラリーが増えてないからむしろ駄目になってると思う。

 

S:

軽い日常会話やなんとなく会話をこなす能力はあがった気がする。でも、準備なしに何かを論じるとかはまだまだしんどい。

 

英語の授業を通じて、アクセントや発音については自分の悪い癖を大分覚えたけれど、話してる最中はどうしても文法に気がいってしまう。

 

こんな感じです。自分自身は英語を向上させたいために留学しているのではなく、英語学習は生活をどうにかできる程度でとどめているためにあまり向上は見られません。Lだけは毎日勝手に使うので伸びますが、他は意識的に努力しないとどうにもなりませんね。

 

ただ、以前に記事を更新したとき(2年前?)と違い、いろいろな火事場や危機を経験し、その交渉や電話なんかを経験したので、英語力以外に限られないコミュ力や社会性は少し上がった気がします。

 

例えばyoutubeでも日本人の英語系youtuber(例えば交際相手が英語話者の人たち)や英語圏になじんでいる人を見ていると、英語力自体よりも彼らの社交性やextrovertな人柄の方がアメリカでなじんでいくには重要な気がします。

 

ひとまず今回はこれくらいにしておきます。