受験への英語 受験からの英語

英語中級者からの脱却を目指して!

単語帳の選び方(1)

僕もずっとボキャ貧で困っているので、良い英単語帳ってどういう基準があるのか考えてみました。

これは、受験やその他の試験にかかわらず共通していることだと思います。

 

以下で6つの基準を僕が思う重要度順に並べてみました。

 

僕自身も

 

(1)試験に出るものが載っている

出ない分野のものや、やたらに難しいものだけを覚えても仕方ないですよね。笑

書くまでもないほど、当然なんですが、念のため。

実際問題、これを自分で評価することはほとんど不可能(たとえば、受験で出る単語を調べるために志望校の過去問を全部調べて、出た頻度を調べるなんてやる暇あるならほかのことしましょう。笑)なので、「大学受験用」「英検用」「TOEIC用」という言葉とアマゾンやこういったブログなどのレビューを頼りにするくらいしかないですね。

あまりにも重要なんですが、気にしても仕方ないものでもあると思います。

 

 

 

(2)難易度順に載っている

個人的にこれが重要かどうかは人次第です。

難易度順に載ってることが重要になの対象は、十分な学力がない人です。

たとえば初めての単語帳に文章で覚えるタイプの単語帳はお勧めできないです。

この点のみで評価すると明らかにダメなのはたとえば速単と速読速聴、それとDuoですね。

 

DUO 3.0

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速読英単語 (1) 必修編 改訂第5版

速読英単語 (1) 必修編 改訂第5版

 

 

 

速読速聴・英単語 Core 1900 ver.4

速読速聴・英単語 Core 1900 ver.4

 

 

なぜ学力がないと、こういった本を勧めないかというと、そもそも受験の簡単な単語すら覚えていなかったら、速単やDuoの文章を読むのがつらいと思うからです。

ただ、後述するように、僕の中で今までで最高の単語帳はDuoです。

ある程度、読めるようになったら(たとえば速単必修編ならセンターの模試で7割くらい取れるころから読めると思いますし、Duoは8割前後を取れ始めたらかな?)めちゃくちゃお勧めです。

読書量は大事です

英文は慣れだけでだいぶ伸びます。

TOEIC600と800の差はボキャや文法の知識の差よりも読書量だと思います。

根拠は僕の経験ですが。苦笑

 

ただ、初めは無理しないでおきましょう。文脈系の単語集は2冊目以降にお勧めします。

試験関係なく難易度順という意味では語彙ランクで評価している、JACET8000と究極の英単語シリーズ(SVL12000)が良いんですかね。

 

JACET8000英単語 「大学英語教育学会基本語リスト」に基づく

JACET8000英単語 「大学英語教育学会基本語リスト」に基づく

 

 

 

究極の英単語SVL〈Vol.2〉中級の3000語

究極の英単語SVL〈Vol.2〉中級の3000語

 

 

 

(3)類義語が載っている

これはかなり重要だと思っています。

意外と載ってないもの多いんですよ!

差が出るポイントです。

たとえばterrible「ひどい」って単語を見たら、extremely bad やawful, dreadful, horrific, horrifying, horribleなどの復習も一緒にしたいですし、inclineを見たらapt やtend, proneらへんの復習もしたいですよね。似たような意味を持っています。

こういうのはやっぱりthesaurusの辞書が最強なんだろうなと思ってますが、僕は電子辞書があまり良いやつでもないですし、持っていません。

 

Longman Thesaurus of American English (American Thesaurus) [ペーパーバック]

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Oxford Paperback Thesaurus

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(4)コロケーションが載っている。

コロケーションとはよく使われる組み合わせのことで、簡単な例だと

be interested in

のようなものですね。

大学受験レベルだとたとえば、

compare with とcompare to

「比べる」「例える」

consist inとconsist of 

「頼る」「構成する」

などですかね。こういう組み合わせは理屈よりも音読しながら体で覚えるほうが良いと感じてます。

これは僕の場合はDuoと英熟語集に載っているものに頼っています。こういう辞書もあります。

 

Oxford Collocations Dictionary For Students of English

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Longman Collocations Dictionary and Thesaurus Paper with Online [ペーパーバック]

Longman Collocations Dictionary and Thesaurus Paper with Online [ペーパーバック]

 

 ほしいんですが、なかなか手が出ません。こういうのをチマチマ買うくらいなら、良い電子辞書を買いなおしたほうが安いんですよね絶対。新和英大辞典も入ってますしね。

 

 

(5)派生語が載っている。

たとえば、considerって動詞には二つの形容詞があります。

considerate 思いやりのある

considerable かなりの

industryという名詞にも二つの形容詞があります。

industrious 勤勉な

industrial 産業の

こういう動詞、名詞、形容詞、副詞の変化が載っているものがお勧めです。

 

(6)多義語が載っている。

とっても簡単に思える単語でも予想もしない意味を持っている単語があります。minuteは「分」という名詞だけでなく「小さな」という形容詞、そしてminutesになれば「議事録」など。

こういうのがちゃんと載ってるか否かをチェックしましょう。

chargeなんかも簡単そうに見えて中々難しい単語の一つだと思います。

あとはbearとか?

難しい単語になると、多義的な単語は減ってくるので、受験以降はあまり気にしなくてもよい気もします。

文法書でもカバーできます。

 

 

(7)熟語が載っている。

これはあったらうれしいですが、熟語は熟語として、文法や熟語の本を買うほうが現実的ですね。comeやbring、get、put、makeあたりは熟語多すぎですからね。苦笑

僕は使いませんでしたが、受験ではこれが有名ですよね。

 

解体英熟語 改訂第2版 [ブック型] 必修語?重要語までの1017語

解体英熟語 改訂第2版 [ブック型] 必修語?重要語までの1017語

 

 

 

 

以上のような6つのポイントをそれぞれ評価してみてください。

熟語の有無は熟語や構文集でカバーしたりできますし、

コロケーションは文法問題(スクランブル等)や語法の問題集でカバーできますが、

あるに越したことはありません!

 

こういった観点から、センター試験の英文が簡単と思えるようになる頃(大体8割をとれるようになるくらいかな?)からDuoが一番良い本に思います。

 

ただ、重要な単語の漏れも多いですし、口語的な表現が多く、文章ではなかなか見ないものが多いですが、それでもコロケーションや類義語の収納数ではダントツに近いと思います。

 

今回は、英単語帳を選ぶうえで重要な点を挙げてみました。

次回は、具体的に速単、シス単、ターゲット、単語王等の有名単語帳の良しあしをまとめたいと思います。

 

記事に漏れ等に気づけば今後も改善していきます!