受験への英語 受験からの英語

英語中級者からの脱却を目指して!

TOEFL (ibt)とIELTS比較 (おまけでTOEICも)

ご無沙汰しておりました。

 

今回はTOEFL ibtとIELTSの比較をしていきたいと思います。

TOEICとの比較も最後におまけ程度でやります。

 

まず皆さんが最も気になるのは

「どちらのほうが点を取りやすいか?」

だと思います。

 

個人的に最も信頼できるcomparisonは、

ETSによる

https://www.ets.org/s/toefl/pdf/linking_toefl_ibt_scores_to_ielts_scores.pdf

このレポートです。

 

こちらは1153人のTOEFLibt、IELTS両方の受験経験のある学生のスコアを利用し、

統計的にどういう点を双方のテストで取ったか調べたものです。

数多くの予備校や調査、ブログが根拠不明瞭な数字を出す中で最も信頼できるものではあると思います。

 

一応、ETSだけではなくIELTS関係者(British Council)の意見も出しておきましょう。

http://www.britishcouncil.jp/sites/britishcouncil.jp/files/jiao_cai_nonan_yi_du_tocefrying_yu_li_jian_ding_shi_yan__0.pdf

 

個人的にはETSのほうが根拠が明瞭ですし、

TOEFL ibtのほうがIELTSより難しい」

とよく聞くので、信頼性は高いと思っていました

 

 

TOEFLの対策は殆どしていません。

一応、試験形式の確認程度はしましたが。 

 

具体的な対策は、TOEFL対策はLが苦手だったので、

Lだけは公式問題集と過去問

 

Official Guide to the TOEFL Test With CD-ROM, 4th Edition (Official Guide to the Toefl Ibt)

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  • 作者: Educational Testing Service
  • 出版社/メーカー: McGraw-Hill
  • 発売日: 2012/08/08
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Official TOEFL iBT Tests with Audio (Educational Testing Service)

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 を1、2回全部解きました。

それと、Sも眠気覚ましにやってました。

 

ただ、Rは一切触らず、Wもintegratedだけ3問くらい解いた程度です。

 

 

 

一方、IELTSはOfficial系の問題集

 

  

 

 

IELTS Trainer Six Practice Tests with Answers and Audio CDs (3) (Authored Practice Tests)

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Official IELTS Practice Materials 1 with Audio CD

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これらの多くの問題をやりましたし、

Wは殆どの問題を2回以上、

Lは殆どの問題を3回以上やっていると思います。

 

他にも、IELTSのWritingの問題集や単語帳やら

 

IELTS Writing Task 2: (English Edition)

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IELTS Advantage IELTS Advantage: Writing Skill

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Cambridge Vocabulary for IELTS with Answers and Audio CD (Cambridge Exams Publishing)

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Check Your English Vocabulary for IELTS

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Essential Words for the IELTS (Barron's Essential Words for the Ielts (W/CD))

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 をやっていました。

 

結局IELTSはそれなりに準備をして、7回受験して、

一度も6.0から点数は動きませんでした。

 

一方、TOEFL ibtは出題形式の確認程度のみ行って、

2回目で91は取れました。

 

どちらも同時期に受けています。

(TOEFLの翌週にIELTSを受験くらいの感じです)

 

 

 

ここで言いたいのは、私だけの経験をもって、

TOEFLのほうが(全員にとって)簡単」

ということではなく

TOEFLのほうがよい点が出る人はいる

といことです。

 

具体的に

どうして自分がTOEFLのほうが点が良かったか、

なぜIELTSが悪かったか

IELTSとTOEFLはどう違うか

セクションごとに書いていきたいと思います。

 

(1)Reading

私は一番点数が出るセクションです。

IELTSだと7.5が一番多かったです。最高8最低7でした。

TOEFLの方が問題量はずっと短いと思いますが、

内容が読みにくいものが多いです。

難度は

TOEFLの普通=IELTSの難しいとき

くらいの違いだと思います。

 

ただTOEFLの読みにくさは、アカデミックの単語をどれだけ知っているか、

例えば、文系の私にとっては生物、地学等の単語が辛いのであって、

それさえ克服すればそれほどかもしれません。

僕はこういう単語はIELTSに出ないので、

あまり対策していなかったのを少し後悔しています。

 

それと、個人的になれないのはディスプレイ上の英文を読むことでした。

IELTSは書き込みをしながら「自分がどこまで読んだか」を

確認しながら回答できますが、

TOEFLではそれが出来ないために、

何度も同じ部分読んでしまいイライラして時間を消耗しました。

 

以上の2点(内容の読みにくさとPC操作)から、

確かに、TOEFLの方はやりにくいのですが、

TOEFLは単語の内容一致など簡単な問題がいくつかあるのが救いです。

 

最終的に、Readingに関してはどちらも難易度は変わらないと思いました。

慣れの問題ですかね。 

 

(2)Listening

個人的に一番苦手なセクションです。(TOEFLだと23点、IELTSは6.0)

そして違いがかなり顕著です。(それとSpeakingも顕著です)

 

TOEFL

・問題文を見ずに3-5分ほどの内容を聞く。

・その後、聞いたものに関して5-6問の小問を問われる。

・全て同じ形式。

 

IELTS:

・問題を先読みできる。

リスニングをしながら、答えていくことを要求される。

・形式が全て違う。

・読み上げ速度がTOEFLより少し早く感じる

 

TOEFLはどっちかというと

「大雑把に話をとらえられるか。そのうえで、多少詳細も問う」って感じです。

そして、個人的に少し慣れると

答えがある程度予測できると思います。

・話が変わるポイント

・登場人物がなにかする理由

などは絶対に聞かなきゃいけない一方、

具体的な数字や地名等は覚える必要はそれほどありません。

(話の流れを左右するような名詞は覚えるべきですが)

また、似たような話でも重要な点は少し繰り返したり、

補足するような表現があるので、

多少聞き取れなくても、前後が聞ければある程度類推できます。

 

一方、IELTSはDictationなど、

聞き取らないと一点もくれない部分が多いので苦戦しました。

その他にも、内容一致問題も、

聞きながら読むことを要求するので、

それも苦手でした。

(当然、事前に多少読んでおくのですが、

それでも僕には無理でした・・・。)

 

結論としてListeningは得手不得手次第でしょう。

一般的にはIELTSのほうが簡単らしいですが、

僕にとってはTOEFLのほうがマシでした。

(ちなみに、同じ理由でTOEICのリスニングも

私は点数が悪いです) 

 

(3) Writing

形式はお互い2つ目の問いは似ています。

Independet Task(TOEFL)とTask2(IELTS)はどちらも

エッセーです。

あえて違いを探すと、字数、PCか手書きかってとこですかね。

トピックについては、

TOEFLは比較的、生活に近いものがおおく、

IELTSは社会問題が多かったですかね。

IELTSのEssay問題はGREのIssue Taskに似ているとも思います。

 

もう一つのタスクについては違いが顕著です。

TOEFLはIntegrated と呼ばれ、

読んで、聞いて、それを要約します。

大体のケースでは、

「Lectureをまとめろ」と言ってるのであり、

パッセージは、講義をまとめるうえで

関連、対比するために必要な限りで十分のようです。

(問題文をよく読みましょう!)

 

IELTSは表かグラフか地図かプロセスの絵が与えられ、

それを正確に描写することが求められます。

使う単語等がみんな似通っており、

パターンが少ないため、

簡単に見えますが、意外と点が出ません。

些細な違いで点数がわかれるんでしょうね。

僕は点数をなかなか出せませんでした。

添削してもらった限りだと、

辞書使っても推定スコアが6.5どまりでした。 

 

全体的に、

採点はIELTSのほうが厳しいです。

これは間違いありません。

 

ほかの方のブログでも、

私はもちろん、私自身の友人を含めても、

一番IELTSで恐ろしい点をとりかねないセクションだと思います。

 

特に上級者、TOEFLで100を軽くオーバーし、

IELTSもOAで7.5や8.0いってるのに(!)、

Wだけ6.5や6.0という友人や話を

何人か見ています。

(Rが満点でSやLもほぼ満点じゃないと

ありえないスコアですね・・・)

 

それくらいIELTSでは怖いセクションです。

 

私自身、TOEFLでraw scoreは

4.0-5.0のスコアが出たりしたのですが、

IELTSだと6.0がやっとやっとでした。

ともかく、厳しい。

冠詞の間違いとかも、減点しているようです。

 

 

また、どうしても対策しようがなく

厳しい問題が手書きという点です。

字数カウントも自分で数えます。

それと、途中でカット&ペーストできません。

当然ですが。

つまり、途中から内容の大幅な改変は不可能です。 

 

つまり、イントロで書いたこと以外に、

途中で新たな妙案が思いついても

案を捨てるしかありません。

計画にない大胆な意見を足すと、

coherenceのないエッセイになります。

これがやはり厳しいです。

最初2、3分でアイディアを出し切るのは

なかなかむずかしいです。

また、最後に自己添削やワードカウントの時間を

5~10分残そうと思うと焦ります。

すると、構成でこけます。

 

字数に関しては、自分のやってみたところでは、

IELTS:多くても構わないが、その分増えたスペルミス、文法ミスは厳しく減点する。

⇒長すぎるのは推奨しない。

TOEFL:そもそも文法やスペルミス等で厳しく減点しないので、内容が濃くなる分、長いのは悪くない。

⇒長いのOK。歓迎。

って感じました。

 

ちなみに、もしこれを読んでいる方が

IELTSのOAで6.5や7.0を目指す程度であれば、

"To what extent do you agree or ~"の部分に

「○○にある程度賛成するが、××にも一考の余地がある」

というような書き方はしないほうが絶対に良いです。

 

構成がわかりにくい文章≒意味の分からない文章

と読まれかねません。

いくら論理的思考力やアイデアが豊富な人でも、

「書き方」が稚拙だと、

「アイデア」まで稚拙に誤解されやすいと思います。

 

同様に、あまり些細な例外、留保も考えなくてよいです。

大学院留学を目指す人は、分野を問わず、

曖昧なことを避け、明確に分かっていることのみに

話を限定して述べる訓練を

ある程度受けていると思います。

その結果、

「~~という条件のもとで」、

「~~という例外は、××によって排除できる」

「~~という話も重要であるが、ここでは省略する」

みたいな留保条件等を書きたくなると思いますが、

労力の割に、(よほどの英語力がないと)大して伝わりません。

あくまで僕の経験上です。

 

やはり、時間制限がシビアな中で、

あんまり細かいことを考えるよりも、

ざっくり、多くの人が言っていて

誰にだってすぐにピンときそうな意見を

それなりの英語で書くほうが

分かってもらえる≒(試験上)良いエッセイ

なんですかね・・・。

 

きちんと文法もぼきゃも高いレベルで書ききれる人なら、

この限りではないと思います。

 

(4)Speaking

TOEFL:PCにむかって 

IELTS:面接

 

よく「機械に向かって話すのがいや」と言って

TOEFLのSpeakingを嫌う人がいますが、

何のリアクションもなく真顔&無言で

話を聞かれるIELTSのSpeakingのほうが

よっぽど嫌でしたね!!!!

 

当然、面接官によります。

概ね、男性面接官は僕は苦手でした。

女性のときは、笑顔を見せ、

「うん、うん」と相槌をうってくれたりもするのですが、

男性は怖かったです。

 

それと、IELTSのほうが、

突拍子もないことを聞いてきます。

Task3にもなると

「貴方の国ではどんな人が有名ですか」

「貴方の国では若い人がテレビを見る時間は

変化していますか?またその理由はなんですか?」

など、今まで考えたこともなく、

理由もすんなりとはでないものが多いです。

そして、喋れないとシビアに点数が下がります。

ただいったん流暢にしゃべれるようになると、

かなり簡単に感じるらしいです。

 

一方、TOEFLは聞いたことの要約なので、

話の構成を考えたりする必要はなく、

聞いたことをすこしパラフレーズして

話せばOKなので、

話すのが苦手な人には大分楽だと思います。

確かにIntegratedは厄介ですが、

最低限のrequirementさえ満たせば、

時間を余らせたり、

聞き取れなくて全然わからんく

ほとんど「あっ・・・あっ・・・」

だけでも15点近くは出るようになっています。

その点気楽です。

ただ、24以上を目指すのが

かなりきついとも言います。

 

よって、目標点が低い場合、

TOEFLのほうがやりやすく、

目標点が高い場合、

IELTSのほうがやりやすい

のかもしれません。

 

 

と、全体をまとめました。

再度要点だけをまとめると、

R:ボキャの難度、PCのせいでやりにくさはTOEFLが上。ただラッキー問題がTOEFLのほうが多い。

L:全然違うので、相性次第。

W:IELTSのほうが難しい。

S:目標点数しだい。IELTSは面接官の運もあり。

 

とこんな感じです!

 

 

さて、おまけでTOEICも簡単に触れましょう。

とは言っても、試験形式がTOEFLやIELTSとは違いすぎるので、

あんまり大したことは言えないんですよね・・・。

 

多くの予備校等がいろんな換算を出していますが、

実際、

(TOEIC/100)-10=TOEIC

という式が一番使いやすく

かなり広まってると感じています。

 

 

個人的に、

(1)留学経験なしor1か月未満

(2)TOEICが500~750

くらいの人にとってはこの式の当てはまりは

かなり良いと思います。

 

一方、TOEFLで80~90くらいの人が

TOEICで900を超えるかというと

まず、そんなことはないんじゃないかなと思います。

 

TOEFLが90~100の人でさえ

TOEICで900以上ってそう簡単ではないように思います。

 

なので、もう少し、この式には拡張が必要だと思います。

(そもそも、ETSが責任をもって

相互のデータを比較して公開してくれたらよいんですけどね笑)

 

たとえば、

TOEFL=(TOEIC/100)-10, if 5≦TOEIC≦750

TOEFL=TOEIC/100,        if 750<TOEIC≦850

TOEFL=(TOEIC/100)+5,  if 850<TOEIC

くらいに分けたほうがマシかなと。

 

ただ、こういう雑な分け方だと、

ジャンプする点が出てるんですよね苦笑

具体的にTOEIC750点と755点の人が

この式通りにTOEFLの点を推定すると、

65と76になります。

そんなアホなって感じですね。

 

それだったら、初めから非線形の関数を使って

たとえば、

TOEIC= 12*TOEFL -(1/1000) TOEFL^(2.7)

TOEIC= 13*TOEFL -(1/3333) TOEFL^(3)

 

なんてものを使ったほうがまだ個人的にはマシに思えます。

これも根拠がない上に、

使いにくいことこの上ない指数ですが笑

 

もう、どうせ試験形式が違うし、

TOEICは趣旨も全然違うので、

TOEFLの点数知りたいなら

一回TOEFLの模擬試験受けてください」

でいいと思ってます(なし崩し)

 

正直に言うと、僕自身、

TOEICを真面目に対策したことがないですし、

TOEICの対策を真面目にしてる友人もあまりいません。

英語の勉強にやる気がある人って、

TOEFLとかIELTS受ける人が多いと思います。

一方、TOEICだけやる人というのは

概して就活期にちょこっと勉強するだけの人が

多く、良くても600や700程度なんですよね・・・。

 

まぁTOEICの話はあまりこのブログでは

扱う必要もないでしょう。

いっぱいほかに詳しい人いますし。

 

 

まぁそんなとこですね。

 

_____

2014年12月追記

IELTSで6.5が出ました。

R8.0, L6.0, W6.5, S5.5

でした。

Sが6.0取れてたら、

OA7.0だっただけに悔しいですね・・・。

この時のS難しかったんですよ。

面接官もやさしい人で、

普通に、問題さえこれじゃなければ、

6.0取れてたなって思ったんです。

あぁ~悔しい笑

 

まぁこんなかんじです。