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閑話休題:アメリカの学生はよく勉強する?

最初に断っておきますが、この話はあくまで私の身の回りの話です。

 

私は大学を卒業してそろそろ5年経ってます。つまり、5年以上前の私が所属した学部の話と、今の私が所属するアメリカの大学の学部生の比較です。

 

例えば、

「5年前より今の大学生はよく勉強してる!」

という時間の違いや

「あなたの日本の大学ではそうだったかもしれないけど、私がいた日本の大学ではそうではなかった」

みたいな大学間の違いは議論しようとも、できるとも思っていません。

 

それでもとりあえず私の経験に基づいて(ややキャッチ―な表現ですが)日米の大学生の勉強比較をしてみたいと思います。

 

アメリカの学部のことはよく知りませんが、一応TA等を通じて雰囲気は分かっているつもりです。実際にアメリカの学部出身の人からすると違う点もあるかもしれませんが、その点はご容赦ください。

 

あと、私が日本で通ってた大学レベルとアメリカの大学レベルも違うでしょうが、その点もまぁ仕方ない差だと思ってください。どちらもトップスクールではない(MARCHとアメリカの地方州のトップ大学)という点ではある程度レベル感は似てると思います。

 

前置きが長くなりました。アメリカの学部教育について見たことを書いてみます。

 

例えばうちの大学もそうですが、学部生の授業の多くをレクチャラー(研究職ではない人たち)と大学院生が担当して講義をします。したがって、研究者による授業を受けられる量はかなり少ないです。例えばelectiveコースとプラスα程度しか研究者による授業はないと思います。

 

ただ、これは必ずしも低質を意味しないとはおもいます。概して、学部下級生の授業は暗記をしてもらわないと話にならないので、このパートは誰がやってもある程度同じというのはあるでしょう。

 

東大や京大くらい良い大学であれば、あえて1年生の授業に国際的にスター教授を持ってきて学術的刺激を与えるという手法もあるでしょうが…。ここではそういう効果は一部の大学でしかできず、この議論では関係ないとして無視しましょう。

 

本職の研究者から授業を受けられないのは残念ですが、宿題がきっちり出ます。そしてそれを大学院生が解説したり採点したりします。

 

私がいた日本の大学では宿題なんてほとんどなかったのでこれは意外です。この仕事のおかげでアメリカの院生は月に18~25万円程度もらって生活ができるわけです。

 

なお、アメリカの場合、授業アンケートは結構重要なので、担当教員や担当院生はかなりゆるく採点をします。別にゆるくしても私たち院生や教員は損しないですからね。その結果、何が本当の正解かよくわかってない人が多い気がするのはちょっとかわいそうかもしれません。

 

あと、少なくともうちの学部にはゼミのようなものはありません。理系(特にラボを使う系)はちがうのかな?良く知らないです。

 

もし学部の学位留学を考えている場合、こういう損をするくらいなら、中途半端なresearch universityよりもteaching collegeやLiberal Arts collegeに行った方が良いのかもしれません。

 

まとめると、

・アメリカの学部教育では、すべての講義を研究者が行うわけではない

・宿題はよく出る

・その宿題の採点は甘い

・ゼミはない(ラボを使う理系は違うかも?)

という感じです。

 

研究をやりたい学生にとっては早くから教授の授業やゼミを取れる日本の方がよいのかもしれません。ただ、一方でボトムで考えると、アメリカの方が最低限の質を担保してる気もします。

 

以上です。