受験への英語 受験からの英語

英語中級者からの脱却を目指して!

留学先選び

今日は英語ではなく学位留学先選びについて話してみようと思います。特にPhDプログラム(欧州ではMResやDphilなど別の呼称もあります)の入学先について話したいと思います。おそらくここで書くことはラボ文化ではない分野にある程度共通していることではないかと思います。

 

まずPhDプログラムの受験について、あまり詳しくないけど興味がある人向けにさらっと書きます。

留学前年4月:フルブライト等の早い奨学金応募が始まる

同年7月~9月:概ねほとんどの奨学金応募

同年9月~11月:奨学金の面接。およびGRETOEFLなどを受けられる最後の時期

同年12月~2月:留学先へのアプライ

留学年2月~4月:合格発表

 

つまり、今の時期から4月ごろまでが合格発表の時期です。特に留学文化のない大学からの留学となると情報があまりなく、待っているだけになりがちですが、この時期にも教員を通じて「受験者に新しい良い論文が出来た」「受験者が新規の留学奨学金を獲得した」等のプッシュをしてもらえると良いみたいです。

 

では、受かってからの進学先選びです。特に上位校の場合、特色が明確にあったりし、選ぶのに悩まない気はしますが、中堅以降はどこも似たように見えてしまうことが多いと思います。そのときの一つの考え方の提案です。

 

1.Placement(就職実績)

US Newsをはじめとする様々なランキングがありますが、学生にとって結局一番大事なのは就職先の実績だと思われます。「偉い先生はたくさんいるが、全員教えるのは下手。指導もあまり興味がないor 時間が作れない」というのでは意味がないでしょう。ランキングが高くてもPlacementがいまいちな大学はあります。そういう大学は何らかの理由(例:教員が天才育成しか興味がない、TA/RA負担が重い等)があるので要再検討だと思います。

 

2.セミナーの頻度

例えば、セミナーがどれだけあり、どの程度のランクの人の発表を聞けるかは重要に思います。例えば、自分が興味のある分野のセミナー、ワークショップが存在するか、そしてそこで外部の強力な先生が発表しているかを確認すると良いでしょう。

 

top20位以下等になると、意外と有名分野のセミナーが存在しなかったり、あまり活動的ではない(外部の教員ではなく学生発表が多い等)ことがあるため、一度確認してみると良いと思います。

 

3.Teaching load (TA/RAその他)

「留学すれば学生はお金がもらえる」という言葉が出回っています。そして他大学の学生同士でお金の話を具体的にする機会も少ないのであまり確認されることも少ないようですが、実際にはこの言葉にはかなり広い意味があります。

 

(i)フェローシップ:働かなくてもお金が保証されている場合

上位校や私立校に見られる制度で、TA/RAをしなくても20~30万円の給料が全員に保証されている学校があります。

 

また、全員ではなくても、一部優秀者のみフェローシップがある大学もあります。また、入学してみると、このお金の出所が学部なのか日本人OB基金のような募金なのか大学院なのか、それともPresidents Awardsのような大学全体なのか、様々な機会があったりもします。

 

学部の情報の場合、メーリングリストなどで簡単に情報が手に入りますが、その他の場合知らずに応募し忘れるなんてことも多々あるかと思います。

 

(ii)TA/RA:働いてお金をもらう場合

実はTA/RAでも大学によって負担は様々です。TAについて比較する場合、きつそうなところは「自分で配布資料を作成して、それを解説するのを毎週やる」という大学もあれば、「大学院生にアシスタントの学部生をつけてくれる」大学もあるようです。

 

したがって、実働時間が毎週20時間を超える大学から毎週数時間程度という大学もあるようです。もちろん大学による違いだけでなく、どういう人の下で働くかも重要でしょう。

 

ともかく言いたいことは、同じ「留学すればお金がもらえる」でも、その実態は様々ということです。しかもこれは情報がつかめないので、在学生や卒業生にメールをして聞く程度しか情報収集は出来ないと思います。

 

(4)生活環境

PhD留学は長いです。しかもどの分野でも長期化傾向があるようなので6、7年行くことも少なくないでしょう。それは小学校1回分、中高分くらいの期間あるということは忘れてはなりません。特に22~30代くらいで留学を経験する人が多いでしょうが、その期間は多くの人にとって結婚や独身貴族を楽しむ貴重な期間でもあります。その貴重な期間を捨てても良いと思える留学先に行くことは大事なことだと思います。

 

(5)物価

例えばNYやSFで30万円分のお金がもらえることと、インディアナやケンタッキー、アトランタ等の中西部圏でもらえる30万円は大きく違うでしょう。例えば都心部では家賃が15万~25万程度という話も聞きますし、田舎であれば6,7万程度ですみます(それでも日本基準では高いですが)。したがって、何らかの金額がオファーされた場合には、それで足りるかは注意した方が良いと思います。

 

以上です。おそらく通常は、指導教官やランキング(およびラボ)、オファーされる金銭の額が最重視されると思います。そのことはもっともだと思います。ただし、それ以外の要因もしっかり考えないといけません。留学は中々情報がないため、「えいっ!」って感じで決めちゃうこともあるとは思いますが、その短慮で5年間後悔するのはつらいでしょう。この記事が考えるきっかけになればと思います。