受験への英語 受験からの英語

英語中級者からの脱却を目指して!

人生と博士留学

ご無沙汰しております。更新が滞っていました。英語学習に関して、それほど新規性のある情報がないので、大学院留学(特に博士)に関して、人生という広い観点からブログを書いてみようと思います。

 

まず、博士課程(PhD Program)への留学は、学生だけをしてる人の場合、22歳から26歳ころから始める人が多いと思います。社会人経験者や企業、官庁、中央銀行からの派遣の方の場合、25歳以降に留学を開始する人が多いでしょうか。

 

一方で、男女問わず、25歳から30代前半というのは自分自身の俗にいう結婚適齢期にあたるでしょう。もしくは結婚のみならず、出産についても真剣に考える年齢です。

 

博士課程の留学をするということは、研究活動を行うだけではなく、これらの人生についての大きな決定をも伴うことを意味します。考えられるのは、

(1)留学中に交際相手がおらず、留学先で見つけたい人

(2)交際相手が日本に住んでいる人

(3)交際相手と結婚し、留学先に来てもらう人

があるかと思います。いずれにしても人生の大きな決断です。

 

(1)の場合、留学先で「交際関係を新たに始めることが絶望的とまでは言わない」ものの、「日本にいるときよりは確率が下がる」方は多いように思います。日本人同士のコミュニティは小さく、特に学部生が多い中で同世代の好みの異性や自分を恋愛対象とする異性は少ないかもしれません。

 

(2)の場合、学位取得までの5、6年間は非常に長期間です。日本にいて20代後半以上のカップルのうち、5年間を越える交際期間で結婚しないのはかなり珍しいでしょう。その間に交際相手が不満を爆発させる、待ちきれない等のトラブルも数多くあるでしょう。

 

(3)にしても大変です。大学院生の給料は平均して決してそれほど多くありません。2人や子供をもうけた場合の生活はそれほど楽ではないでしょう。さらに、伴侶に関して、普段どうやって時間を過ごすかも大きな問題です。家でゴロゴロ5年間というわけにはいかないでしょう。キャリアを構築せずに家事だけをやって5年間というのも、中々ストレスに感じる人も多いと思います。

 

このような点は2年間の修士専門職大学院留学でも同じでしょうが、やはり5,6年という博士留学は指数的に重みがあるように思います。

 

また、海外で就職を志す場合、

(a)交際/結婚相手が海外での生活に耐性や理解があるか

(b)交際/結婚相手が日本に残る場合、子どもを作るかどうか、その場合育児をどうするか

という問題もあるでしょうし、海外の場合、よりマーケットが広く競争的なので、短い任期で世界中の色々なポストを回ることも覚悟する必要もあるかもしれません。そのようなフットワークの軽さ、リスク耐性も問われることになるでしょう。

 

例えば普通の子育てでさえも、ストレスで育児中の母親が疲労困憊になることはよくネットでも話題になっているように思いますし、ニュースでも取り上げられているように感じます。これに海外生活(言語や文化の違い、知らない制度への対応)の負担や、金銭的な不安、および将来の生活への不安が重なることが考えられます。

 

これらの問題は多くの大人や家庭を持つ成人に共通した悩みや問題でしょうが、これも博士留学をする人間により重くのしかかります。

 

最近、自分の周りでも結婚や(特に)出産が増え、自分自身も就職やこの手の問題に直面して色々考えてたりしたので、ちょっと整理がてらに色々書いてみました。研究も大変ですが、それだけではない大変さを実感します。