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英語中級者からの脱却を目指して!

留学で大変なこと

せっかくなので続けざまに書いてみたいと思います。この記事は主に学位留学する人を念頭に置いていますが、1年程度の交換留学の人にも有用だと思います。

 

語学の苦労は当然として、留学というと「カルチャーショックが大きい」というのはすぐ浮かぶんじゃないかと思います。例えば、「マックのジュースがおおきい!」くらいのしょーもない話題から、もっとげんなりする点まで色々あります。今日は自分がショックを受けたカルチャーショックをまとめたいと思います。

 

天気

1.寒暖差が激しい

 

自分が住んでいる地域は非常に寒暖差があります。例えば、日本で三寒四温とか言ってる時期には、今日の最低気温が3度とかなのに、翌日の最高気温が20度みたいなこともあります。1日で寒暖差が10度程度あるのは当たり前で、もはや話題にもなりません。

 

慣れてくると大丈夫なのですが、1年目は季節性うつみたいなものに大分悩まされました。

 

2.秋冬の日照時間が短い

 

私は日本にいるときずっと太平洋側の値域に住んでいたため、あまり日照時間で悩まされたことはなかったのですが、今いる地域では秋冬の日照時間の短さが非常につらいです。

 

例えば10日間ずーっと曇りが続き、2時間程度太陽が見えたら、また2週間曇り、というのが典型的な秋から冬の天気です。精神的に鬱々とします。

 

 

3.冬が寒い

 

最低気温がー15度以下になるので相当寒いです。ただこれは上記の2つよりかは簡単になれることができました。

 

事務手続き

 

交換留学は自分が経験したことないのでわからないですが、学位留学だと色々な手続きがあります。例えば履修の授業数がビザの状態と関連してるので、履修を間違えると違法移民になりかねません。

 

渡米当初は家、携帯電話、ライフラインの契約等もありますし、いろいろ大変です。アメリカで収入があると自分で確定申告をする必要もあります。SSNやITINという日本のマイナンバーみたいなものを申請する必要もあります。こういったことは大して誰も教えてくれません。日本だと「入学者説明会」とかなんとか色々説明会があると思いますが、そんなものはありませんでした。そもそも日本みたいなパンフレットもなく、うちの場合、事務的な手続きはメールで指示がきます。

 

日本だとメールを全部無視しても、パンフレット通りに手続きをしていればよいですが、メールを無視するとここでは死にます(大事なメールを無視したことが何回かある)。またこのメールが要領を得ないことも多々あるので大変です。

 

人種問題の不安定さ

 

いま、アメリカは再び人種問題や移民問題が大きな社会問題となっている気がします。そのせいか街中でFuckと言われたりすることも数か月に一度あります。げんなりします。

 

身の回りのうまくいかない問題の多さ

 

真冬に水道管が凍ってシャワーからお湯がでない、トイレがつまる、郵便で荷物をなくされる、家で雨漏りが発生する等々、日本ではなかなか起きない問題が頻発します。こういう「アクシデントが起きて当然」という社会に慣れるまでは結構つらかったです。

 

漠然とした不安

 

普段からうまくいかないことの方が多いので、漠然と「なんか忘れてる手続きないかな」と不安になることが増えました。今の自分にとってはこれが一番しんどいかもしれません。また今自分はあまりお金の心配はないのですが、お金の心配で気苦労を重ねている学生も多くいるように思います。

 

留学の良さ

 

もちろん留学したからこそ味わえた良い点はたくさんあります。専門知に関しては確実に日本では得られなかったであろう知識を得ている確信があります。セミナーや研究会のスピーカーは日本の旧帝大でさえ比較にならならい分野でトップや、今後トップになるであろう若手の学者ばかりです。彼らの話を聞く機会は毎週のようにあります。彼らと食事を取ることだってできますし、アポイントメントを取れば研究相談もできます。

 

娯楽面でもアメリカ国内の旅行も気楽に楽しむことができています。例えば生のイチローのプレイを見れたり、cold playのような世界的なアーティストのライブにも気軽に行くことができます。自分はやってませんが、銃を撃ったりするのもアメリカならではかもしれません。アメリカでしかできない娯楽はたくさんあります。

 

また日本だと嫉妬や妬みが文化的に大きいのか、値踏みされるような目で見られることが非常に多いし、自分もその目線に慣れてしまいますが、アメリカではそういった目で見られることもすごく少ないというのも気楽です。余計なことに気分を害されずにやるべきことに集中できる環境だと思います。

 

長く留学したほとんどの人が言うのは、「つらいことを経験し、一人でどうにかする能力がつく」というのが留学で最も伸びる、そして人生で役に立つ能力じゃないかと思います。親にも友達にもすがれない環境で一人でどうにか生きていく能力。これこそが留学の最大の財産だと思います。

 

あまりまとまりはないですが、長期留学を考えている人の参考になればと思います。