TOEIC RESEARCH REPORT(1)
TOEIC Research Reportというものがあります。
いわば、TOEICを作っているETS、それ自身がTOEICのことを研究しているのです。
ここでは、
・TOEICにはどんな語が含まれているか
・他の試験や、各セクションでどんな相関関係がみられるか
等検証されているのです。
良く、こういったことはハイスコアをたたき出す受験者が自身の感覚で述べたブログが多いですが、TOEIC自身が発表しているのでこれを見ない手はありません!!
今回は特にTOEICのボキャブラリーレベルに焦点をあてたレポートを見てみましょう。
http://www.toeic.or.jp/library/toeic_data/toeic_en/pdf/newsletter/KiyomiChujo_E.pdf
僕が面白いと思ったところだけ抜粋します。
まず、多言語の文章はどれくらい単語を知っていれば読めるか1.1.1節で先行研究を紹介しています。たとえば「95%」や「98%」知っていれば大丈夫といった研究や、「15行に1単語まで」、「20行に1単語まで」しか知らない単語が出ないならその文章は読めるという研究が紹介されています。
次にBritish National Corpusを使ってTOEICの単語のまとめをしてます。が、面白いと思わなかったので飛ばします。
その次は、TOIECのボキャブラリーのレベルです。6ページのFigure 1がTOEIC Bridge TestやTOEIC Testのボキャのレベルを表しています。
これによると、TOEIC Testは3,714語で95%構成されているそうです。
次に、同じ基準で評価すると、他の雑誌等はどれくらいのレベルになっているか評価しています。
具体的には、Figure2(8ページ)で
TIMES 6,660
Newsweek 6,259
CNN News, 5144
ABC News, 4953
と記述しています。
正直、ニュースは重要単語が難単語になるので、「5%分からない」ってことがかなり辛いんですよね。苦笑
そして、もっと面白いのがFigure 3(8ページ)です。こちらではTOEFLと英検と比較しています。
英検一級 8,230
英検準一級 6,136
TOEFL 6,104
これも面白いですね。
もちろん、ボキャブラリーだけで試験の難易度は決まらないのですが、英検一級の難しさは注目すべきでしょうね。
実際、英検はボキャブラリーだけで点数になるパートが大きいので、語彙数はこの数字以上に大事かもしれません。
そして一番最後に中高生の教科書に載っていない物の中で、重要な640語のリストがあります。
つまり、これらをマスターすることが受験英語からの脱却の最短経路になるわけです!
以上です。
やはり、TOEICを管轄してるETSのレポートとあって、信頼度が抜群に高いレポートなので、今後もこうして紹介していきたいと思います。