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英語中級者からの脱却を目指して!

外国人が間違える発音:abcde編

英語の発音にはreduced wordsという考え方があります。これは見かけ上の文字をなくして発音する単語のことです。例えば、

Business

を考えてみましょう。

 

日本人のほとんどは

ビジネス

と読むと思います。

 

一方、英語の発音は

biz-ness (正確にはbiz-nəs)

のように発音します。つまり、どちらかといえばビズネスに近い音です。これはたまに「この部分はonly foreigners make mistakesなのよ~」みたいなことをネイティブに言われます。

 

このようなものは英語の本にもないですし、サクッとググってみても包括的なリストは英語でもそれほどないようなので、ちょっとこのブログで簡単なまとめを作ってみようと思います。

ただし、発音記号を打てないので、上記でいうbiz-nessのように、要点だけ伝わるような記法にします。大文字にしてる部分はアクセントの強調部分です。

 

accidentally: aks-ih-DENT-lee

actually: AK-shul-ee

aspirin: ASS-prin

average: AV-rej

basically: Base-ik-ly

camera: KAM-ruh

chocolate: CHOK-let

clothes: KLOZ

comfortable: KOMF-ter-bul

deliberately: duh-LIB-rut-lee

desperate: DESS-pret

diffrence: DIF-rence

diffrent: DIF-rent

discovery: dis-KUV-ree

elementary: el-uh-MEN-tree

evening: EEV-ning

every: EHV-ree

 

さて、abcdeの時点で疲れてきました()

 

ここで一度共通部分を抜き出して、特徴を確認してみましょう。

accidentally: aks-ih-DENT-lee

actually: AK-shul-ee

basically: Base-ik-ly

deliberately: duh-LIB-rut-lee

これはいずれもlyで終わる副詞です。

 

このとき、allyやely部分のaやeの音がなくなってるのが共通してわかるでしょう。

同様のルールはdiscoveryやelementaryでも見て取れます。chocolateも似たようなものですね。

 

また、ee部分は確実に強勢部分にはなっていません。この点に関して言うと、employeeやinviteeのような単語はee部分が強勢になるので、それと区別するためでしょう。

 

このようなルールを覚えておくと少しずつでも覚えておくと、外国人特有の発音の癖を減らし、流ちょうなコミュニケーションにつながるのでしょう。

 

 

留学先選び

今日は英語ではなく学位留学先選びについて話してみようと思います。特にPhDプログラム(欧州ではMResやDphilなど別の呼称もあります)の入学先について話したいと思います。おそらくここで書くことはラボ文化ではない分野にある程度共通していることではないかと思います。

 

まずPhDプログラムの受験について、私もそこまで細部は詳しくないけど興味がある人向けにさらっと書きます。

留学前年4月:フルブライト等の早い奨学金応募が始まる

同年7月~9月:概ねほとんどの奨学金応募

同年9月~11月:奨学金の面接。およびGRETOEFLなどを受けられる最後の時期

同年12月~2月:留学先へのアプライ

留学年2月~4月:合格発表

 

つまり、今の時期から4月ごろまでが合格発表の時期です。特に留学文化のない大学からの留学となると情報があまりなく、待っているだけになりがちですが、この時期にも教員を通じて「受験者に新しい良い論文が出来た」「受験者が新規の留学奨学金を獲得した」等のプッシュをしてもらえると良いみたいです。

 

では、受かってからの進学先選びです。特に上位校の場合、特色が明確にあったりし、選ぶのに悩まない気はしますが、中堅以降はどこも似たように見えてしまうことが多いと思います。そのときの一つの考え方の提案です。

 

1.Placement(就職実績)

US Newsをはじめとする様々なランキングがありますが、学生にとって結局一番大事なのは就職先の実績だと思われます。「偉い先生はたくさんいるが、全員教えるのは下手。指導もあまり興味がないor 時間が作れない」というのでは意味がないでしょう。ランキングが高くてもPlacementがいまいちな大学はあります。そういう大学は何らかの理由(例:教員が天才育成しか興味がない、TA/RA負担が重い等)があるので要再検討だと思います。

 

2.セミナーの頻度

例えば、セミナーがどれだけあり、どの程度のランクの人の発表を聞けるかは重要に思います。例えば、自分が興味のある分野のセミナー、ワークショップが存在するか、そしてそこで外部の強力な先生が発表しているかを確認すると良いでしょう。

 

top20位以下等になると、意外と有名分野のセミナーが存在しなかったり、あまり活動的ではない(外部の教員ではなく学生発表が多い等)ことがあるため、一度確認してみると良いと思います。一方でランクは低くとも素晴らしいセミナーを開催してるという大学も存在します。

 

3.Teaching load (TA/RAその他)

「留学すれば学生はお金がもらえる」という言葉が出回っています。そして他大学の学生同士でお金の話を具体的にする機会も少ないのであまり確認されることも少ないようですが、実際にはこの言葉にはかなり広い意味があります。

 

(i)フェローシップ:働かなくてもお金が保証されている場合

上位校や私立校に見られる制度で、TA/RAをしなくても20~30万円の給料が全員に保証されている学校があります。

 

全員ではなくても、一部優秀者のみフェローシップがある大学もあります。また、入学してみると、このお金の出所が学部なのか日本人OB基金のような募金なのか大学院なのか、それともPresidents Awardsのような大学全体なのか、様々な機会があったりもします。

 

学部の情報の場合、メーリングリストなどで簡単に情報が手に入りますが、その他の場合知らずに応募し忘れるなんてことも多々あるかと思います。

 

(ii)TA/RA:働いてお金をもらう場合

実はTA/RAでも大学によって負担は様々です。TAについて比較する場合、きつそうなところは「自分で配布資料を作成して、それを解説するのを毎週やる」という大学もあれば、「大学院生にアシスタントの学部生をつけてくれる」大学もあるようです。

 

したがって、実働時間が毎週20時間を超える大学から毎週数時間程度という大学もあるようです。もちろん大学による違いだけでなく、どういう人の下で働くかも重要でしょう。

 

ともかく言いたいことは、同じ「留学すればお金がもらえる」でも、その実態は様々ということです。例えば実働が毎週2時間程度しかない学生と20時間(つまり丸三日程度)しっかり働かされる学生ではアウトプットに大きな差が出るのは自然です。しかもこれは情報がつかめないので、在学生や卒業生にメールをして聞く程度しか情報収集は出来ないと思います。

 

(4)生活環境

PhD留学は長いです。しかもどの分野でも長期化傾向があるようなので6、7年行くことも少なくないでしょう。それは小学校1回分、中高分くらいの期間あるということは忘れてはなりません。特に22~30代くらいで留学を経験する人が多いでしょうが、その期間は多くの人にとって結婚や独身貴族を楽しむ貴重な期間でもあります。その貴重な期間を捨てても良いと思える留学先に行くことは大事なことだと思います。

 

(5)物価

例えばNYやSFで30万円分のお金がもらえることと、インディアナやケンタッキー、アトランタ等の中西部圏でもらえる30万円は大きく違うでしょう。例えば都心部では家賃が15万~25万程度という話も聞きますし、田舎であれば6,7万程度ですみます(それでも日本基準では高いですが)。したがって、何らかの金額がオファーされた場合には、それで足りるかは注意した方が良いと思います。

 

以上です。おそらく通常は、指導教官やランキング(およびラボ)、オファーされる金銭の額が最重視されると思います。そのことはもっともだと思います。ただし、それ以外の要因もしっかり考えないといけません。留学は中々情報がないため、「えいっ!」と勢いで決めちゃうこともあるとは思いますが、その短慮で5年間後悔するのはつらいでしょう。この記事が考えるきっかけになればと思います。

 

free, flee, breed, bleed

日本人にとって、rとlが鬼門なのはよく知られていると思います。その発展問題としてconsonant(子音)の連続におけるrとlの話をしてみようと思います。

 

このとき日本人にとってすごく難しいのは、syllable(音節)だと思います。

 

例えば日本語の場合、

フリー(free):'fu'-'ri'

のようにフをどうしても発音してしまい、2音節分、two syllables分だけ発音してしまうのが強い癖になってる気がします。

 

一方英語の場合、

free: \ ˈfrē \

というように1音節です。

 

つまり、日本語的に言うならば「フリ」までが一音節です。

 

したがって、例えばfreeとfleeを言い分ける場合、

・rとlの違い

・'fr'や'fl'を一音節として発音する

の2点が日本人にとっての難所になると思います。

 

同様の問題はbreedとbleedでも一緒です。

 

音節でいえば、

・phsical:\ ˈfi-zi-kəl \

・fiscal: \ ˈfi-skəl \

のように、phsicalは3音節、fiscalは2音節という違いもあります。

 

「こんなのいちいち覚えてられるか!!」

と言いたくなるのはもっともですが、日本人が越えるべき壁です…。

頑張りましょう。

 

P.S. 最近、義務教育で発音記号を教えないのは本当に罪深いなと感じます…。

 

Especially, Specifically, Specially, and Particularly

Especially,

Particularly,

Specially, 

Specifically.

 

この4つは結構、口頭で使う一方、僕自身が使い分けがいまいちできてなかったので調べてみました。説明はLongmanのものです。

 

Especially: 

used to emphasize that something is more important or happens more with one particular thing than with others

www.ldoceonline.com

同義語としてParticularlyがあがっています。

-----

 

Particularly:

more than usual or more than others 

www.ldoceonline.com

 -----

 

Specially, 

for one particular purpose, and only for that purpose

www.ldoceonline.com

-----

Specifically,

 relating to or intended for one particular type of person or thing only

www.ldoceonline.com

 

という感じです。

 

まとめると:

(1)especially とparticularlyは「他よりも~」的な意味で、「特に」

(例:私は特に犬が好きだ)

(2)speciallyは特定の理由

(3)specificallyは特定のタイプ

大抵の場合、まずespeciallyとparticularlyを使っておけば問題ない気がしますが…。

 

また、明らかに発音時にespeciallyとspeciallyは混同しそうですね。

 

英語難しい…。

シュワ・サウンド [ə]

どうも、お久しぶりです。どうしても忙しくなると更新が滞ってしまいますね。

今日は自分が勉強しながら指摘されたシュワ・サウンド [ə] について話していきたいと思います。

 

このシュワ・サウンド [ə] というのはスピーキングが苦手な人にとってはかなり気を付けた方が良い問題だと最近思います。音としてはこういう音です:

youtu.be

(1:24くらいから見るとシュワ・サウンドだけ聞くことができます)

 

さて、この音がスピーキングが苦手な人にとって問題になると言いました。これは、特に日本人は考え事をするときに「あー」という癖がついてる人が多いからです。

 

例えば、以下の文章をいきなり話してみることにしましょう。

 

トランプ大統領地球温暖化についてどう考えてるんだろうね?どうやら石炭に対する規制を撤廃したらしいよ。彼の環境政策の行く末が気になるよ」

 

 

 

 

ーーーーー

さて、このブログを見ているような方なら

地球温暖化:global warming

石炭:coal

規制:regulation

撤廃:remove, get rid of, eliminate等

環境政策:environmental policy

等の単語は知っていると思います。特に「英語→日本語」に関しては問題がない人が多いと思います。

 

一方、「日本語→英語」のときには例えば

「あれ、environmentの形容詞ってenvironmentalで合ってるかな?」

「石炭ってfuelだっけ?あれそれは石油かな?」

みたいに一瞬考えてしまう間があったと思います。ここで小さく「アッ」もしくは「アー」って言ったものがネイティブにはシュワ・サウンドに間違えられることがあります。

 

特に日本にいる外国人や英語教師のような外国人の場合、「これはアジア人が考えるときの癖だから発音ではない」と判断してくれますが、外国人慣れしていないアメリカ人の場合、聞き取りづらそうです。

 

今一人で英語を話すときには「アー」と言わない人でも、会話の中やプレゼン中になると連発してしまう人が多いので、気を付けたいところです。

 

次にシュワ・サウンドの上級編の話をしましょう。以下を音読してみてください。

Prof "For any epsilon>0, there exists N such that for all n>N, you can take |x_n-x|<epsilon"

Student “What if we miss N? Do we had to specify N?”

 

 

ーーーーー

さて、中身は数学の話です。知っている人は知ってるでしょうし、知らない人は中身を無視してください。

 

ここで問題になるのはexistとhad toです。それぞれ、

exist [ɪgzɪst]
had to [
hæd tu]]

です。それぞれgzとdtの部分が僕にとっては難しいです。

 

まずgは舌を後ろにおいて発音する音です。そしてzは舌を前歯の裏側につけて出す音です。ここで舌を後ろから前へ移動させる必要があります。このときに音が漏れるとシュワ・サウンドに聞こえて、

exest

みたいに聞こえるらしいです。かといってここばかり気を付けてsが弱くなるとexitに間違えられます。

 

逆にhad toはdとtを発音するときに舌をうごかさずに発音できます。つまり、あえて日本語で書くと

ハットゥ

みたいな感じだそうです。でもdを強く発音して

ハドトゥ

みたいに言うと、dとtの間が不自然でシュワ・サウンドが入ったかのような違和感を感じるそうです。

 

一応、これらは僕が大学の英語発音の個人面談を利用したときに言われたことですが、日本人で当てはまる人もいるのではないかと思います。役に立てば幸いです。

 

交渉の考え方

また更新の間が空いてしまいました。今日はアメリカ人から直接聞いた話をしたいと思います。

 

私自身が今年から大学で働き始めたのですが、そのなかでどうしても慣れないことが交渉事です。例えば採点をする際に、

「この間違いはN点減点にするぞ」

と概ね決めてから採点をします。そして後から

「この採点は厳しすぎる!担当教員もきびしいって言ってた」

と交渉に来ることがまぁまぁあります。

 

個人的に採点基準は全員に対して公平になるように気を付けており、こういう交渉は交渉に来なかった学生に対してフェアじゃない気がして苦手です。いわゆる、「言ったもの勝ち」みたいなのは好きではありませんでした。

 

この話をアメリカ人にしたところ、

「大学は社会に出るためのスキルを学ぶところだ。例えば、社会に出てからも何かしら権限のある目上の人と話して自分の利益を獲得することは重要な能力だろう?ここでは交渉とはそういうものなんだよ。彼らはそういうスキルを大学で学ぼうとしてるんだ」

と教えてくれました。そういわれると、大事な能力だなと改めて思います。

 

面白い考え方の違いだったので書いてみました。

発音アプリ紹介:

最近、ELSA Speakというアプリをダウンロードしました。

 

play.google.com

ELSA Speak - Practice Speaking English

ELSA Speak - Practice Speaking English

  • Elsa Corp
  • 教育
  • 無料

 これはすごいアプリですね。発音した単語を聞き取り正解かどうか判定してくれるだけでなく、間違えた場合にどの音と間違っているか判定してくれます。

 

例えばgrow[th]という単語をgrow[s]と発音してるというように指摘してくれるので、画期的なアプリだと思います。

 

ただ、例文が英語で与えられるので、この時は発音に集中できるという意味で難易度は低めです。おそらく、本当に苦しむのは「発音を気にしながら、ただしい英語を話すこと」なので、これだけだと物足りないかもしれません。

 

とはいえ、発音は一人で勉強しにくかった部分なので、こういうのはありがたいですね。