シュワ・サウンド [ə]
どうも、お久しぶりです。どうしても忙しくなると更新が滞ってしまいますね。
今日は自分が勉強しながら指摘されたシュワ・サウンド [ə] について話していきたいと思います。
このシュワ・サウンド [ə] というのはスピーキングが苦手な人にとってはかなり気を付けた方が良い問題だと最近思います。音としてはこういう音です:
(1:24くらいから見るとシュワ・サウンドだけ聞くことができます)
さて、この音がスピーキングが苦手な人にとって問題になると言いました。これは、特に日本人は考え事をするときに「あー」という癖がついてる人が多いからです。
例えば、以下の文章をいきなり話してみることにしましょう。
「トランプ大統領は地球温暖化についてどう考えてるんだろうね?どうやら石炭に対する規制を撤廃したらしいよ。彼の環境政策の行く末が気になるよ」
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さて、このブログを見ているような方なら
地球温暖化:global warming
石炭:coal
規制:regulation
撤廃:remove, get rid of, eliminate等
環境政策:environmental policy
等の単語は知っていると思います。特に「英語→日本語」に関しては問題がない人が多いと思います。
一方、「日本語→英語」のときには例えば
「あれ、environmentの形容詞ってenvironmentalで合ってるかな?」
「石炭ってfuelだっけ?あれそれは石油かな?」
みたいに一瞬考えてしまう間があったと思います。ここで小さく「アッ」もしくは「アー」って言ったものがネイティブにはシュワ・サウンドに間違えられることがあります。
特に日本にいる外国人や英語教師のような外国人の場合、「これはアジア人が考えるときの癖だから発音ではない」と判断してくれますが、外国人慣れしていないアメリカ人の場合、聞き取りづらそうです。
今一人で英語を話すときには「アー」と言わない人でも、会話の中やプレゼン中になると連発してしまう人が多いので、気を付けたいところです。
次にシュワ・サウンドの上級編の話をしましょう。以下を音読してみてください。
Prof "For any epsilon>0, there exists N such that for all n>N, you can take |x_n-x|<epsilon"
Student “What if we miss N? Do we had to specify N?”
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さて、中身は数学の話です。知っている人は知ってるでしょうし、知らない人は中身を無視してください。
ここで問題になるのはexistとhad toです。それぞれ、
exist [ɪgzɪst]
had to [hæd tu]]
です。それぞれgzとdtの部分が僕にとっては難しいです。
まずgは舌を後ろにおいて発音する音です。そしてzは舌を前歯の裏側につけて出す音です。ここで舌を後ろから前へ移動させる必要があります。このときに音が漏れるとシュワ・サウンドに聞こえて、
exest
みたいに聞こえるらしいです。かといってここばかり気を付けてsが弱くなるとexitに間違えられます。
逆にhad toはdとtを発音するときに舌をうごかさずに発音できます。つまり、あえて日本語で書くと
ハットゥ
みたいな感じだそうです。でもdを強く発音して
ハドトゥ
みたいに言うと、dとtの間が不自然でシュワ・サウンドが入ったかのような違和感を感じるそうです。
一応、これらは僕が大学の英語発音の個人面談を利用したときに言われたことですが、日本人で当てはまる人もいるのではないかと思います。役に立てば幸いです。