受験への英語 受験からの英語

英語中級者からの脱却を目指して!

勉強法(2)

前回の記事の続きです。

 

勉強法(1) - 受験への英語 受験からの英語

 

今回は影響を受けた勉強法の本を良いと思ったものに限定して紹介したいと思います。

 

 

 まず初めに、

東大教授が教える独学勉強法

東大教授が教える独学勉強法

 

 これはつい最近出た本です。

独学の勉強時に気を付けるべきことがよくまとまっており、それは受験や英語、資格等にとどまらず学ぶことすべてに応用できると思います。

本当に良い本だと思います。

著者の経歴もすごいです。

 

 次に、

 

 

偏差値29からの東大合格

偏差値29からの東大合格

 

 これも僕が大学受験を終えてから出た本ですが、良い本だと思います。

Amazonの評価が低いのは「題名詐称」というくらいで、中身の勉強法に対するものは少ないです。

受験向けとして、僕は良いものだと思います。

ややライターになりたいという筆者の自分の文章に酔ったような回りくどい書き方は気になりますが。笑

 

 第三に、

3000人の指導実績を誇る人気No.1カリスマ講師が教える 資格試験の合格技術

3000人の指導実績を誇る人気No.1カリスマ講師が教える 資格試験の合格技術

 

 資格試験、特に会計士や弁護士などは数年越しで勉強し、近年事情が大きく変わってきましたが、長年受かれば人生安泰と思われていただけに競争はずっと熾烈でした。

そこで生み出された勉強法を学ぶという観点から資格試験向けの勉強法もかなり有用だと思います。

正直この本は、「そこまでするの?」というくらい細かい本ですが、「そんな方法もあるんだ」と勉強になりました。

勉強法についてよくまとまってると思います。

 

第四に、

 

脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)

脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)

 

 これは、勉強法というより、集中力高め方全般の本です。

長期的に勉強する場合、生活から改善することが不可欠です。

そのための一冊としてかなり良いと思います。

 

第五に、これは趣旨と少し違いますが、

 

フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術

フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術

 

一昔前に、速読が流行りました。

英語の速読ではなく、母国語の数百ページの本を1時間やそれ以内で読み終わる読書法というものです。

胡散臭いですよね。笑

 

ただ、この本は、眼球の動かし方、目の焦点の合わせ方、集中の仕方とあって、これは多少勉強にも通じるものがあると思いました。

そういう集中法を扱っている本はあまり見たことがなかったので、その点目新しさがありました。

 

 

こういうのもなんですが、和田秀樹先生の本は、当たり前のことしか書いてなかったり、定説化されたことを翌年の新本に加えるというものが多く、上記のような本を先に見ておくと目新しさがない本だと思います。ある意味、「効率に気を配るなら誰だって知ってること」をまとめてる点では安心して読める本ともいえますけどね。

 

他にもそういう本多いですよね。

 

一方で、予備校の先生が書いている本は、精神面のことや、自分の哲学、人生みたいなものを語りすぎていて、ちょっとひいてしまうものが多いんですよね。苦笑

 

また良いものが見つかれば適宜足していきます!

勉強法(1)

効率的な勉強を継続するための工夫はいくつもあるかと思います。

  

そのためには逆にどういうことを避けるべきか?という問いを考えてみたいと思います。

よって、今回は無駄な勉強に焦点を当ててみます。

一応、念頭においているのは大学受験ですが、院試や資格試験に言えることも多いと思います。

 

勉強は効率と量のどちらが大事?

A. 効率です。

もちろん、同じ効率なら最後は量が勝負を決めます。

根性なしや継続力のない人で勉強で成功する人はほとんど見たことがありません。

天才はいないことはないですが、自分が天才かどうかは自分の今の成績で判断されてください。笑

 

旧帝首席の友人たちやその勉強仲間たちを見ていて

非効率な勉強をする人はほぼいません。

みんな、「効率的に勉強するにはどうすればいいか」を考えることに一定の時間を割いています。

(後でも述べますが、特に読む本の選択には時間をかける人ばかりです)

 

無駄な勉強は確実に存在します。

まずは無駄を排除しましょう。

いくつか例を挙げます。

先に見出しだけまとめます。

 

[無駄な勉強1] 過去問分析をしない。過去問から計画を立てない。

[無駄な勉強2] 点数の低い科目で勝負する。

[無駄な勉強3] 得点調整で減点される可能性の大きい科目で勝負をする。

[無駄な勉強4] 記憶の維持に労力が必要なものを先にやる。

[無駄な勉強5] 取り組む参考書の数が少なすぎる(or多すぎる)。

[無駄な勉強6] むやみに取り組む。たくさんのことをやりすぎる。

[無駄な勉強7] 必要以上のまとめノート

[無駄な勉強8] 体調管理をしない。

 

 

 

 

[無駄な勉強1] 過去問分析をしない。過去問から計画を立てない。

人間どうしてもできないことは怖いです。

特に自分の無力を知ることは嫌なことです。

そのために、過去問を解くのを「今は解けないから」とずるずる遅らせることがありますが、それは絶対にダメです。

過去問は出来る限り、早めに見ましょう。

できれば見ましょう。解かなくて良いから

 

過去問を見る際に、注意すべきポイントは以下です。

(1)試験に大きな変化は?

出題方式の変化の頻度や資格なら法改正、科目の変更等がありますよね。

大きな変化がない場合、とことん過去問をやりましょう。

変化がある場合は、どうしても予備校等に頼ること多くなると思います。

予想問題集等をゲットしましょう。

ただ、予備校のものは概して本試験と少し傾向がずれていることが多いです。

 

(2)配点はどうなっているか?

後で再度述べますが、配点の大きい科目と小さい科目を抑えるのは当然です。

そのうえで、たとえば英語でも文法問題はどれくらい出るか?

など、各科目の細部まで配点を確認しましょう。

 

(3)どういう傾向があるか?

(2)と似ていますが、

受験なら学部ごとに試験の傾向は違うのか、

歴史科目の場合、「隔年ループ」があったりします。

たとえば、世界史なら重点的に狙われるのが、欧米史⇒アジア史⇒欧米史⇒・・・などのように1年ごとに流行がループしたりですね。

 

それが分かってから、勉強計画を立てましょう。

たとえば英語なんかは、どの試験を受けるかで対策が全然違います。

簡単な英文を大量に読ませる試験と、難解な英文を和訳・要約させるような違い。

和文英訳、英作文、ライティングの有無。

リスニングの有無。その訛りはアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド等のどれか?全部か?

文法や単語がどれだけ単体で問われるか。センターや英検は顕著ですね。TOEICもまあまあ聞いてきます。

 

ともかく、どこに力をいれるかわからないと話になりません。

以下でもかぶる内容が多いですが、それだけ、過去問分析の出来が勉強の無駄に直結するからです。

 

[無駄な勉強2] 点数の低い科目で勝負する。

文系の場合、歴史は大体点数が低いことが多いのに、

「歴史マニア」になっちゃう人って多いですよね。

言うまでもなく、点数低い科目での勝負は無駄が多いです。

 

よほど自分が伸び悩むという事情でもない限り、得点の大きい科目で勝負しましょう。

英語は特に、その後もまず間違いなく必要なので、英語やりましょう英語。

 

ただ、英語の中での注意は英文法です。

英単語は多いに越したことはないというのが定評ですが、以前も述べましたが、大学受験の問題集(ネクステ等)は英語学習全体を見渡しても難易度高い表現が載っています(の割に熟語や語法は簡単でもあります)。

たとえば比較級は原則とは少し異なるような表現が多いと思いますが(as many as 500 people「500人もの人々」やstill more「まして」など)、それが長文が出てくることは稀です。

 

 

[無駄な勉強3] 得点調整で減点される可能性の大きい科目で勝負をする。

これも文系だと歴史系がそうですね。

物化生地あたりもそうでしょうか(もう全く覚えてない)。

それで私立を受験して、歴史科目で得点調整で大幅に減点されるケースはよくあると思います。

この辺は各校の開示している得点調整方法(開示してる場合のみ)、先輩の実際の自己採点と点数のかい離、ネットでの経験者の噂を頼りに探るしかありません。

僕の昔の経験だと、ネットでしか結局情報が手に入らず、そのネットの情報も「○○大学は世界史で10%以上減点する」という噂で「ウソだろ」と思っていたら、実際に自分が自己採点で予想した点より15%近く低かったということもありました。

特に、高得点の人ほど大きく減点されることが多い傾向にあるようです。

 

なので、調整される科目で勝負するのは危険でしょうね。

 

[無駄な勉強4] 記憶の維持に労力が必要なものを先にやる。

これは意外と大学受験では言われてないように思います。

少なくとも僕が受験生の頃には言われたことはなかったです。

 

暗記科目の場合、記憶を手に入れる勉強だけではなく、記憶を維持する勉強もかなり必要です。

もちろん英語などでも記憶を維持するために復習は必要ですが、暗記科目(歴史等)は顕著です。

 

たとえば、英単語や文法は、長文を読む中で目にすることで、思わぬ復習になることがあります。

つまり、過去問や総合演習を繰り返す中で、特別、英単語や英文法の復習をしなくても、ある程度記憶を維持できます。

一方、歴史科目は、そういう効果が非常に少なく、個別のトピックは意識的に復習しなければならないことが多いです。

 

もっと具体的な例をあげましょう。

 

たとえば、たまに高校三年生の初めや夏休みの時点で暗記科目だけセンター試験の過去問で満点を取るような子がいます。もっといい子だと、二次や私立の難題も暗記科目だけ満点を取る人もいます。

他も満点近くとるなら当然問題ありません。素晴らしいです。

 

ただ、暗記科目だけしかできない人は、その知識を維持するために、同じ問題集を夏休みも秋も受験直前も何度も復習する羽目になります。放置すると、忘れるからです。特にそういう子は「僕(私)の得意科目はこれだ。これが点数下がるとまずい」と一生懸命、その科目の復習に時間をかける傾向があります。

 

一方、夏から勉強を始めて、高三の秋口や受験直前に目標点数を取れるようになった場合、前者に比べて、記憶の維持にかける時間が節約出来ます

 

この話の延長で、英語や数学でも、出題頻度が低いものは最後の最後にやりましょう。

過去問や総合問題で記憶の定着に貢献しないなら、それはすべて復習に手間のかかるものです。

ただ、もちろん、あまりに最後に詰め込むと、詰め込みきれなくなるのでバランスが大事ですよ。

 

これを実行するためには、「最後にやるリスト」「最後にやるまとめ」を作成しておくことが重要です。

どれを最後にやるべきか忘れてしまったというのは悲劇です。 

 

[無駄な勉強5] 取り組む参考書の数が少なすぎる(or多すぎる)。

良い参考書を選ぶことも重要です。

その中で自分に合うもの、自分の点数を伸ばせるものを選びましょう。

一方で、こういうことを追求しすぎ、本の「中身」の暗記や理解ではなく、「参考書マニア」になる人も一定数いるそうです。

 

ただし、自分の周りの経験では

参考書に無頓着で失敗する人の数>参考書に固執して失敗する人の数

でした。

 

特に、大学以上でも勉強で結果を残している人たち(上記の首席や科目トップを取る人たち)は、

本に糸目をつけない人が多いです。

「蔵書に学力が比例する」と言って過言でないほどです。

 

このようなブログ、Amazonのレビュー、その他掲示板や先輩、頼りになる先生から良い本を聞きましょう。予備校は自分の宣伝ばかりするので、その宣伝を割り引いて考えましょう。笑

 

僕の経験上、高校の先生は大してあてにならないことが多いです。特に公立高校だと合格実績と自分の進退は関係しませんし、そもそも教員は忙しいです。生徒が来る前に出勤し、顧問を持つ場合、部活が終わってからの帰宅でしょう。そら、時間ないでしょうと思います。友人が教員をするようになった今ならそう思います。授業計画や試験作成、その他イベントや問題児の対応。そんな中で、「自分のクラスが受けるであろう大学の」

なので、学校の先生を頼りにできるかどうかは自分で見定めましょう。良い先生もいます。

 

[無駄な勉強6] むやみに取り組む。たくさんのことをやりすぎる。

勉強法として以下のような疑問をもったことがある方がいるのではないでしょうか?

(1)短期間(数日、1週間)に少数の科目に集中すべきか?

(2)短期間(数日、1週間)にたくさんの科目を勉強すべきか?

 

僕の経験から言うと、学力に自信がないとき、まだその分野のことが全く分からないときは(1)を、テスト直前やそれなりに学力がついた後は(2)をおすすめします。

 

なぜか?

まだ学力が低いときに一番やっちゃいけない失敗は、一日に何時間も勉強して、さて寝るときにベッドで復習するしましょう。そして、

「今日何勉強したっけ?何も思い出せない・・・。」

これが一番最悪。

ウソのようで、本当によくあります!

 

これを避けるために、ともかく、最初は同じことに集中しましょう。

少しでも頭に残すのです。

 

そして、それなりに勉強をして、自分にどういう勉強が必要か、どういう勉強を今日行って、今後どうすべきかわかってきたら少しずつ科目数を増やしましょう。

 

個人的に、過去問演習等を除いて、一日2科目、多くても3科目が限界だと思います。

高三の夏休みまでは3日間ずっと同じ科目や1週間同じ科目をやるという勉強法もよいと思います。

 

[無駄な勉強7] 必要以上のまとめノート

先に重要なので述べておきますが、「まとめノート」の作成それ自体は僕は原則大賛成です。

ただ、それはある程度学力があるものに限ります。

 

たとえば、知識がゼロに近いもののまとめノートを作るのは無駄です。

単語帳を自己流で作ろう、歴史のまとめノートを一から最後まで全部作るのも無駄です。

あまりにも作業量が多すぎます。

 

まとめノートは、一つの基準として8割以上取れるようになった際に、間違えたものだけ集めるようにしましょう。

作業してる時間は、あまり頭を動かさなくなるのが多くの人の常です。

僕の経験だと、30分以上似た作業(まとめノート、単語帳作り)を続けると頭が動かなくなります。

 

黙読でも、音読でも、読まずに頭の中で反芻でも、頭は動いてますし記憶にも残ります

あくまで書くのは思考の補助です。

頭さえ使えばやり方は何でも良いのです。

 

それでだめなときに体で覚えるのです。

もちろん、苦手で覚えられないものを覚えるために、同じものを何度も書くというのも一つの方法です。

ともかく、頭を使って、次に手で覚えましょう

 

もちろん記憶術として、色んな物を試すのも悪くないと思います。

このブログは参考になると思います。

記憶術のやり方 暗記する方法のまとめ

それと、忘却曲線も頭に入れておいて損はありません。

忘却曲線 - Wikipedia

ただ、理論通りのタイミングに復習するのは不可能なので、必要以上に几帳面に気にする必要もないと思います。

 

[無駄な勉強8] 体調管理をしない。

スポーツをしていた人なら、パフォーマンスにばらつきがあるのは経験済みだと思います。

勉強も同じですよ。

頭が回る日、回らない日はあります。

 

(原因1)睡眠が良くない。

言わずもがなです。

 

(原因2)食事が良くない。

栄養は当然バランスよくとりましょう。あと三食取りましょう。

 

問題はお菓子です。

「甘いものが頭に良い」とよく言われますが、現代人で栄養不足の可能性は低いです。

無駄です

特に、「甘いものが頭に良い」を言い訳に糖分を摂取しすぎると、肥満と集中力低下の原因になります。

(孫引きで申し訳ないのですが、このブログ

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=270651で、

藤田(2012)『脳はバカ、腸は賢い』が参照されています)

 

脳はバカ、腸はかしこい

脳はバカ、腸はかしこい

 

食べ過ぎも眠くなるので気を付けてください。 

 

(原因3)体調がよくない。

当然、風邪、インフルエンザといった病気だけでなく、男女別の問題も管理しましょう。

不可避な問題が予見できるなら、その日は作業日として作業(まとめノート等の管理や計画見直し、過去問の再検討、教材さがし)のみに集中したり、比較的負担の軽い復習に専念しましょう。

 

 

さて、いろいろ書いたので最後にもう一度見出しを書いておきます。

 

[無駄な勉強1] 過去問分析をしない。過去問から計画を立てない。

[無駄な勉強2] 点数の低い科目で勝負する。

[無駄な勉強3] 得点調整で減点される可能性の大きい科目で勝負をする。

[無駄な勉強4] 記憶の維持に労力が必要なものを先にやる。

[無駄な勉強5] 取り組む参考書の数が少なすぎる(or多すぎる)。

[無駄な勉強6] むやみに取り組む。たくさんのことをやりすぎる。

[無駄な勉強7] 必要以上のまとめノート

[無駄な勉強8] 体調管理をしない。

 

多いですね。苦笑

 

出来ること、納得できること、やりたいと思ったことから改善していくだけでぐっと良くなると思いますよ!

 

IELTSの単語帳

IELTSの勉強を始めようとしたときに一番初めに困るのが単語帳の選択肢の少なさだと思います。

 

TOEICは言わずもがな、同じ留学用試験のTOEFLでさえ

 

【CD3枚付】TOEFLテスト英単語3800 4訂版 (TOEFL(R)大戦略)

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改訂新版 TOEFL TEST 必須英単語5600(CD BOOK)

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TOEFL TEST対策iBT英単語―100点獲得のためのRole Playing

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CD-ROM・DL付 完全攻略!  TOEFL(R)テスト英単語4000

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TOEFLiBT頻出英単語1700―iBT完全対応版 (CD BOOK)

TOEFLiBT頻出英単語1700―iBT完全対応版 (CD BOOK)

 

 のようにそれぞれ趣の違う単語帳があります。

特徴を整理すると、上から1冊目「3800」は

頻出度順に載っており、単語の選択が秀逸と話題の単語帳で、

おそらくもっとも定評のある単語帳だと思います。

一方で、簡単な単語には例文を載せていなかったり、

後半の難単語に対しても大した説明(類義語、対義語、派生語)は載っていません。

したがって個人的には特に好きではありません。笑

(なんでこんなに人気なのか不思議です。といっても、それほど使ってもないのですが)

 

二冊目はリスニング教材としても使えるというのが強みの単語帳です。

さながら速単や速読速聴のようなものでしょうか。

中身がTOEFL向けな点が好評なようです。

 

3冊目はともかく網羅的な単語帳です。分厚い。

辞書のような一冊ですが、単語の由来(接頭辞や接尾辞)別や、

分野別に整理されていて、IELTSにも悪くないのかなと思います。

ただ、分厚すぎて持ち運びたくなくなるのが大きな難点ですね。

 

4冊目はダジャレやゴロで覚える英単語帳です。

秀逸なゴロがあるので、見ていて面白い単語帳ではあります

(よくこんな単語帳作れるなぁと思います)。

好きな人はとことん好きになれると思います。

 

5冊目はややTarget1900に似た英単語帳です。

見開きの左ページに単語と意味それと同義語、

右ページに例文とその和訳が載っています。

受験時代の勉強法を続けられるという点でハマる人もいると思います。

 

以上でみたように、主要な単語帳だけでもそれぞれ個性があり、

好きな単語帳を選ぶ余地があります。

それに、ここでは紹介していない単語帳も何冊かあります。

もちろん洋書だってあります

 

一方でIELTSの英単語帳を見ると、

 

実践IELTS英単語3500

実践IELTS英単語3500

 

 

 

セルフスタディIELTS必須ボキャブラリー

セルフスタディIELTS必須ボキャブラリー

 

 の二冊しか現時点では単語帳がありません。

二冊目なんて2014/8/31発売なので、

 まだ発売から1か月もたっていません。

つまり、つい最近までたった一冊だったのです。

 

そして二冊目は単語帳というより、

単語学習のための問題集と言ってよく、

今まで紹介したような単語帳とは大きく異なり、

意味が並べてあるのではなく、自分で意味や用法を埋めなければなりません。

洋書の単語帳にはこういうものが多いようですが、

日本人にはあまり馴染まないのではないかと感じています。

(僕の場合、重要単語を自分の汚い字で何度も見るのは嫌ですね。

それだったらWordなりTexなりで作り直したほうがマシに感じます)

 

なので、実質今までと同じような単語帳は

実践IELTS英単語3500のみです。

 

そしてこれがそれほど良くないのです。

同義語や対義語、派生語はちょこちょこ載っているのですが、

それでもよくないといえるのはIELTS特有の要因があるからです。

 

要因:IELTSの勉強上でのボキャブラリー

TOEFLに比べ、IELTSのボキャは簡単といわれます。

特にリーディングやリスニングはそれほど難しい単語が問われるというよりも、

受験英語の最難関レベルのものまで覚えておけば、

あとはそれほど難しいものは多くないと思います。

全く出ないということはないので、パス単の1級用やTOEFL

難単語を覚える人が多いとは思いますが、

やはり少しはマシです。

 

それでも、なぜボキャブラリーの学習を続けたいかというと、

ライティングでボキャブラリーが評価されるからというのが大きいと思います。

たとえば、法律関連のエッセイを求められたとき、

もっと具体的には「死刑制度について是非について自分の意見を述べよ」と問われた場合、

「刑務所」「囚人」「死刑」「執行」などは何度も使うかと思います。

その時にprisonだけでなくjailを使ったり、

people in prisonやpeople in jailだけではなくinmateやprisoner、convict、

death penalty だけではなくcapital punishment、

executeやsentenceなどを文脈に応じて使い分けたほうが、

同じ単語を連続で使うよりずっと良くなるはずです。

どれも知っているようで、書くときに何種類も思い出せるかというと

微妙なところではないでしょうか。

特にWritingで7.0を取れない人だと。僕がそうですから。

 

一度でも受験をした方や過去問等を解いた方なら、特にwritingのtask1は

ある程度ボキャブラリーを固めて覚えておかないと話にならないこともご存知だと思います。

 

こういうことを意識する場合、

分野別で単語が整理されているほうがずっと使いやすいです。

もちろん、リーディングでも役に立ちますよね。

パラフレーズは常に大事ですから。

 

その点において、実践IELTS英単語3500はパッとしない単語帳としか言えないと思います。

 

では、洋書を見てみると、一番はCambridgeから出版されている公式単語集と思われます。

 

Cambridge Vocabulary for IELTS with Answers and Audio CD (Cambridge Exams Publishing)

Cambridge Vocabulary for IELTS with Answers and Audio CD (Cambridge Exams Publishing)

 

 

 

Cambridge Vocabulary for IELTS Advanced with Answers and Audio CD

Cambridge Vocabulary for IELTS Advanced with Answers and Audio CD

 

 

ただ、これも問題集形式です。

有用な単語のまとめもなくて僕にはいまいちです。

「書き写すことで勉強をしたいのではなく、

何度も見ることで勉強したいんだ!

書き写すなら手元のメモ用紙にでもする!」って思います。

 

次に有名な出版社のBarron'sより出ている

 

Barron's Essential Words for the IELTS (Barron's Essential Words for the Ielts (W/CD))

Barron's Essential Words for the IELTS (Barron's Essential Words for the Ielts (W/CD))

 

 これは扱われている単語が微妙な気がしました。

妙に難しいもののと妙に簡単なものばかり扱われていて、

「リーディング対策の難単語集」なのか

「ライティング対策の単語集」なのかいまいち分かりませんでした。

しかも扱っている単語も少ないです(20*3*10=600のみ!)

類義語、対義語、派生語もないどころか、意味の解説も?とところどころ思いました。

 

たとえば、本文の一番初め9ページに

extend: v., to reach past, get bigger

と説明されているのですが、"reach past"は?でした。

少なくともOxford Online Dictionaryでは

(1)cause to cover a wider area; make larger

 (1.2)cause to last longer

などが続き、past(過去)のみを意味するニュアンスは確認されません。

将来、過去を限定せず、長続きするというニュアンスのほうが正確だと思います。

Longmanでも同様です。

 

そもそも超簡単なextendをたった600語しか解説しない中に入れられても困りますし、その意味すら微妙という結論です。

他にもちらほらこういう食い違いがあるような印象を受けました。

 

あとWriting Task1向けの単語のまとめがないのもよくないです。

 

 そこで個人的に今現在良いと思っているのはこちらです。

 

Check Your English Vocabulary for IELTS

Check Your English Vocabulary for IELTS

 

 

これもさっきから嫌っている問題集形式なのですが、

意外と単語のまとまりが要点を抑えていてよいのではないかと

個人的に思っています。

 

まさか無名の出版社に気に入る本があるとは意外でした…。苦笑

イギリスの本屋も何軒か行ったのですがその時にもこれは置いてなかったと思います。

 

僕はイギリスにも3週間行き、その際本屋でIELTSの本を探したこともありますが、

日本の丸善ジュンク堂の洋書コーナーとIELTSの扱いは大差なかったですからね…。

日本だけでなくIELTS本国のイギリスでさえそんな惨状でした。

 ほんと、IELTSの勉強って公式問題集くらいしかないですよね…。

公式問題集だけはたくさんあるのが救いですが。

IELTS Writing(1)

IELTSについては僕自身が勉強中ですので、あまり大したことは言えないのですが、

意外と日本語で紹介されていないと思うことがあるので、いくつか紹介していきます。特に今回はWritingについて。

 

(1)Sheet

自習用に、「本試験と同じ答案用紙で勉強したい」と思うことありませんか?

「本試験と同じ答案用紙で勉強しておくことで、どこまで書けば150words、もしくは250wordsになるのか把握しておきたい」と考える人は僕だけではないと思います。

 

そんな方に。

Task1

http://www.ieltsessentials.com/pdf/IELTS_Writing_AS_T1%20(WEB).pdf

Task2

http://www.ieltsessentials.com/pdf/IELTS_Writing_AS_T2_Sample%20(WEB).pdf

ちなみにこれらはIELTSの公式HPから持ってきています。

IELTS Essentials - Academic Writing practice test

受験経験者はご存知かと思いますが、

Task1は色つき、Task2は白色の紙です。

そのほかの点、行数等は変わらないです。

なので家で利用する際はTask2のものをお勧めします。笑

Task1のものをコピーするのはインクの無駄です。笑

 

(2)ライティングサンプル

よく「サンプルや解答を読んで、そこから有用なフレーズを盗め」

といわれると思いますが、公式問題集には1冊に2題×2種類しか正解のサンプルアンサーはありません。他は「受験者」の回答であり、解答ではありません。この回答がBand 8.0や7.5等のスコアだとかなり参考になるのですが、5.5や6.0くらいだとあまり参考にならないと思います。

 そこで、もっとサンプルアンサーがほしいという方も多いとおもいます。そんな方に一番有用なのはここだと思われます。

http://www.ielts-exam.net/

 色んな問題のサンプルアンサーが大量に置いてあります(100超え)。

 ただ、(Writingが6.0あたりで上下する僕でさえ)やや精彩を欠くと感じる答案も散見されます。文法的には間違ってないのだろうけど、この表現で高得点取れるのかな?とたまに感じます。

 

とりあえず、今回はこういった勉強道具についてのみで終わりにします。

また僕が使っている、使った書籍の紹介記事もかけたらと思います。

 

 

 

単語帳の選び方(2)

 

単語帳の選び方(1) - 受験への英語 受験からの英語

 

この記事の続きとして、今度は実際にいくつかの単語帳を比べたいと思います。

順番は個人的に思う難易度(上に簡単なもの)です。

 

 

(1)聞く単 Basic

改訂版キクタンBasic4000 (英語の超人になる!アルク学参シリーズ)

改訂版キクタンBasic4000 (英語の超人になる!アルク学参シリーズ)

 

 

お勧め度 ★★★★☆

[良い点]

・シリーズとして充実しており、大学受験のみならず、このシリーズだけでノンネイティブとしては最高レベルまで目指せそうであること

・簡単な単語帳の中では比較的同義語や対義語、派生語を書いてある

・難易度順になっている

・かなり易しい単語から始まっており、中学の学習に多少不安が残る人が使っても大丈夫そう

・CDがついている

 

[悪い点]

・聞く単シリーズすべてに言えることですが、この赤いページは僕は好きになれないです(慣れの問題だと思いますが)。

 

[評]

受験向けとしては最も簡単な単語集の一つだと思います。高校1、2年生で難関校を狙う人がコツコツ使ったり、日東駒專以下狙いの方には良いかもしれません。一番後ろのほうまでやるとセンターの長文くらいなら、無理なく読めるようになるのではないかと思います。あと、音声が無料でついているのもよいです。音声大事です音声。

 

 

(2)英単語ターゲット1400

英単語ターゲット1400(4訂版) (大学JUKEN新書)

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お勧め度 ★☆☆☆☆

[良い点]

・難易度順になっている

・一単語一意(良くも悪くも)

[悪い点]

・対象者に対して単語のレベルが高いように思う

[評]

センター試験以下のレベルを集めてるはずなのですが、意外と難しい単語が多いのではないかと感じます。帯に短し襷に長しじゃないかなと。

 

 

 

(3)英単語ターゲット1900

 

英単語ターゲット1900 5訂版 (大学JUKEN新書)

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  • 作者: 宮川幸久,ターゲット編集部
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お勧め度 ★★☆☆☆ 

 

[良い点]

・シリーズが充実している。

・レベル順、最初は特に簡単な単語から始まっているので一冊目向き。

・装丁が比較的落ち着いていて見やすい。

 

[悪い点]

・上位レベルのシリーズは皆無。難関大学志望やより上を目指して継続して使うことは不可能。

・同義語や熟語はほとんど載っていない。一応、その代わりに、類義語は似た部分に配置されているが、レベルが違う同義語はうまく扱われていない印象。

 

[評]

私自身が大学受験時に一冊目として使っていた本ですので愛着はありますが、正直微妙です。有名なのでユーザーは多いですし、僕と同じように愛着を持つ人は多いでしょうが、僕はあまり人には勧められません。のちに紹介しますが、装丁さえ嫌いでなければ聞く単(basic)のほうが良いんじゃないかと思います。ただ、派手な装丁が嫌いな僕としては、レイアウトは重要で、ターゲットの装丁は嫌いではありません。

 ただ、一単語に一義という主義は最初は良いのですが、この考えを続けるのは微妙だと思います。多義語や複数の前置詞と結びついて複数の意味を持つ単語は多いです。そういう単語について習熟するには1単語に1例文では少ないですし、すべての例文1900文を暗記するのも不可能でしょう。

 

 

(4)システム英単語

システム英単語 (駿台受験シリーズ)

システム英単語 (駿台受験シリーズ)

 

お勧め度 ★☆☆☆☆ 

[良い点]

・フレーズごと覚えられる。

・レベル順に並んでいる。

・たまにあるクイズや問題が楽しい。

・多義語のまとめが良い。

 

[悪い点]

・レイアウトが目障り。雑。

・同義語はほとんどなし。

 

[評]

ほとんど使っていないので詳述は避けますが、レイアウトがひどいと思うのは僕だけでしょうか…。フレーズで覚えようという考え方は嫌いではありませんが、著者が強調するほど効果的とも思いません。DuoやAll in oneのように工夫された文を覚えるほうが良いのではないかと思います。

 

(5)速読英単語 必修編

速読英単語 (1) 必修編 改訂第5版

速読英単語 (1) 必修編 改訂第5版

 

お勧め度 ★★★★☆ 

 

[良い点]

・文章が興味深い。面白い。

・多読につながる。英文に慣れられる。

 

[悪い点]

・基本単語の漏れがちらほら。

・英文を読む学力がない場合、非常に非効率。

 

[評]

個人的に多読は非常に重要だと思っているので、それなりに英文が読めるようになったら、ぜひとも取り組んでほしい一冊です。個人的な経験なのですが、英語で基礎的な勉強を続けているにも関わらず、低い点数を取る人は長文の読書量が少ないせいという場合が多々あります。日本語への訳は知ってるけど、ニュアンスやどういう状況で使うべきか全く知らなかったりが主な原因だと思われます。そういう人に対して、多読は抜群に効くので、こういった簡単な英文から多読を始めるのは良いことだと思います。

ただ、網羅性は決して高くありません。あくまで2冊目以降に向いた本だと思います。おそらく、センターで130点くらい、TOEICで350点くらいあれば読め始めるのではないかと。長文の分、単語の暗記には使いにくいのかなとも思います。あくまで、「覚えた単語を実用する」ためのものかなと。

(注意) 初級者でも読めるように単語や熟語が制限されているため、本来のネイティブが書くような文章とはかなり書き方が違うようにも感じます。なので、あんまりこの文章に慣れ過ぎるのもどうかと少し思います。ただ、こんなことを気にするのは、自分が実際に生活で英語を使うようになってからで良いと思います。笑

 

 

(6)Duo 3.0

DUO 3.0

DUO 3.0

 

 

 

DUO 3.0 / CD復習用

DUO 3.0 / CD復習用

 

お勧め度 ★★★★☆

 [良い点]

・一つの文章に多くの単語やフレーズが詰まっており、それほど無理なく例文暗記できる。

 ・類義語、対義語、派生語いずれも大学受験レベルは十分にカバー!(←ここがすごい!)

・復習用CDは1時間聞くだけで全文章の復習になる。1時間で全復習ができるのは驚異的だと思う。

・熟語もかなりカバーしているし、文法的に重要な構文も多くカバーされている。

 

[悪い点]

・文語を学ぶ上では不要な単語が多い。口語的な表現が多く、ほかにも男女の交際に関する語など、受験や資格試験ではなかなか目にしない用語も多い。

・やや重要語の漏れもある気もする。

 

[評]

復習用CDが1時間ぴったりで終わるというのは、学習計画を立てる上で非常に便利です。たとえば、「毎朝1時間、絶対CDを一周するのを習慣化する」とか、「通勤(通学)時間を利用して」など、習慣化しやすい気がします。あと、類義語や対義語のカバーがかなり秀逸だと思います。個人的にはここが好きです。よく勉強していると、「increase は増える。あれ?ほかに同じような単語なかったっけ?」となると思います。そういったときに類義語を載せてくれているのは非常にありがたいです。

 ただ、表現が口語的なものが多い気もします。留学したり、旅行したりする際には有用なフレーズなんでしょうが、試験に使えるかというとやや微妙な表現も多いですね。

 とはいえ、一度は買って取り組むべき一冊だと思います。文章が読めないと使いづらいので、センターの過去問で140点、もしくはTOEICで500点くらい取れてから始めると効果的ではないかと思います。

 

(7)鉄壁

鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁

鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁

 

お勧め度 ★★★☆☆ 

[良い点]

・意味、テーマ別になっている

・派生語や同義語、派生語の扱いが非常に丁寧

・無駄な色が少なく目が疲れない

[悪い点]

・レベル別になっておらず、初学者がこの単語帳を使うと、簡単な単語に漏れが出過ぎる

 

[評]

非常に評価するのが難しく感じる単語帳です。

自分がライティングをする際には、こういう分野別や意味別の単語帳は重宝します。

おそらく、書いてみると「この単語ばっか使うなぁ」と思う単語が出てくるので、それの重複をさけるのには効果的です。そういう意味で英作文か和文英訳が出る大学を受ける場合にはありだと思います。ただ、そうでない場合はほかに良い単語帳があると思います。

 

(8)単語王

単語王2202

単語王2202

 

お勧め度 ★★★☆☆ 

 

[良い点]

・レベル別。

・単語選びが秀逸。網羅的かつ無理がない。

(この単語王の中で最難レベルとされる「栄光の176語」も大学以降でまじめに英語を勉強していれば『必ず』知っているレベルといえると思う。)

・類義語、対義語や熟語がカバーされている。

・多義語を重点的に扱っている。

 

[悪い点]

・簡単な単語→難単語→簡単な単語→難単語・・・という配列は個人的に使いにくい。通常、表に近い単語ほど記憶に定着すると思うので、最初は簡単な単語を集中させるべきだと僕は考えている。

・配列に配慮があまり見られない。

・(もっと言うと、)全体的に配列の意図があまり感じられない。

・宣伝がうざい!笑

 

[評]

原則的に、扱っている単語は良いと思いますし、類義語や対義語等が載っているのも好感触です。多義語については、やや注意喚起するようなレイアウトになっているのも良いと思います。

 一方で、動詞や形容詞、副詞、名詞の順序を工夫したり、もっと全体のレイアウトも見直したほうがよくなるんじゃないかなと僕は思います。一冊目にこの本をやると、最初の難単語を覚える一方で、後半の簡単な単語を覚えていないとかなりそうで怖いですね。これもやるとしたら2冊目向けですかね(むしろ一冊目ってどうすればよいんだろう)

 宣伝については、むしろこれこそが単語王と感じなくもないです。笑

 

(9)パス単 準一級

英検準1級 でる順パス単 (旺文社英検書)

英検準1級 でる順パス単 (旺文社英検書)

 

お勧め度 ★★★☆☆ 

[良い点]

・レベル順、品詞別になっている。レイアウトが見やすい!

・類義語、対義語、派生語がカバーされている。

・音声無料!

 

[悪い点]

・大学受験用と考えると、やや難しい単語ばかりか。

 

[評]

個人的にパス単の準1級用と1級用はかなり良いと思っています。レベル別になっており、前から順に使っていくだけで簡単な単語は覚えられますし、品詞別になっているので「これは動詞か名詞か」と迷う心配は一切ありません(まぁ大学受験生でもTOEIC受験者でも慣れてくると品詞で迷うことはかなり少なくなりますが)。

 音声無料というのも好感度高いです。大学受験の単語帳は、CD別売りで、CDだけで2000円近くとるものが多いのですが、英語資格用であったり、生涯学習用(?)の英単語帳はCDがついているものが多いです。パス単の場合はダウンロードですね。なぜかというと、目だけでなく、耳でも覚えることで記憶のしやすさ、定着率が向上するからです。音声をあなどってはいけません。絶対に。本当に。

 ただ、準一級用は、やはり受験向けにはすこし難しいかもしれません。めちゃくちゃ難しいわけでもないので悪くはないと思います。準一級が難しいからといって、二級用は単語を羅列してるだけで、準一級用に比べると質がかなり落ちます(そもそも初学者は類義語とか覚える前に、一個一個の単語を覚える必要があるので、そのような類義語や対義語が省かれるのは学習者のためなのかもしれませんが)。

 文脈で覚えるよりも、単語ごとに覚えるのが好きという人が、大学受験を超えて勉強したいというときにはパス単はお勧めです。

 

 

ひとまず現時点で公開しますが、随時評価を改めたり、新たな単語帳への評価を加えていきたいと思います。

 

 

単語帳の選び方(1)

僕もずっとボキャ貧で困っているので、良い英単語帳ってどういう基準があるのか考えてみました。

これは、受験やその他の試験にかかわらず共通していることだと思います。

 

以下で6つの基準を僕が思う重要度順に並べてみました。

 

僕自身も

 

(1)試験に出るものが載っている

出ない分野のものや、やたらに難しいものだけを覚えても仕方ないですよね。笑

書くまでもないほど、当然なんですが、念のため。

実際問題、これを自分で評価することはほとんど不可能(たとえば、受験で出る単語を調べるために志望校の過去問を全部調べて、出た頻度を調べるなんてやる暇あるならほかのことしましょう。笑)なので、「大学受験用」「英検用」「TOEIC用」という言葉とアマゾンやこういったブログなどのレビューを頼りにするくらいしかないですね。

あまりにも重要なんですが、気にしても仕方ないものでもあると思います。

 

 

 

(2)難易度順に載っている

個人的にこれが重要かどうかは人次第です。

難易度順に載ってることが重要になの対象は、十分な学力がない人です。

たとえば初めての単語帳に文章で覚えるタイプの単語帳はお勧めできないです。

この点のみで評価すると明らかにダメなのはたとえば速単と速読速聴、それとDuoですね。

 

DUO 3.0

DUO 3.0

 

 

 

速読英単語 (1) 必修編 改訂第5版

速読英単語 (1) 必修編 改訂第5版

 

 

 

速読速聴・英単語 Core 1900 ver.4

速読速聴・英単語 Core 1900 ver.4

 

 

なぜ学力がないと、こういった本を勧めないかというと、そもそも受験の簡単な単語すら覚えていなかったら、速単やDuoの文章を読むのがつらいと思うからです。

ただ、後述するように、僕の中で今までで最高の単語帳はDuoです。

ある程度、読めるようになったら(たとえば速単必修編ならセンターの模試で7割くらい取れるころから読めると思いますし、Duoは8割前後を取れ始めたらかな?)めちゃくちゃお勧めです。

読書量は大事です

英文は慣れだけでだいぶ伸びます。

TOEIC600と800の差はボキャや文法の知識の差よりも読書量だと思います。

根拠は僕の経験ですが。苦笑

 

ただ、初めは無理しないでおきましょう。文脈系の単語集は2冊目以降にお勧めします。

試験関係なく難易度順という意味では語彙ランクで評価している、JACET8000と究極の英単語シリーズ(SVL12000)が良いんですかね。

 

JACET8000英単語 「大学英語教育学会基本語リスト」に基づく

JACET8000英単語 「大学英語教育学会基本語リスト」に基づく

 

 

 

究極の英単語SVL〈Vol.2〉中級の3000語

究極の英単語SVL〈Vol.2〉中級の3000語

 

 

 

(3)類義語が載っている

これはかなり重要だと思っています。

意外と載ってないもの多いんですよ!

差が出るポイントです。

たとえばterrible「ひどい」って単語を見たら、extremely bad やawful, dreadful, horrific, horrifying, horribleなどの復習も一緒にしたいですし、inclineを見たらapt やtend, proneらへんの復習もしたいですよね。似たような意味を持っています。

こういうのはやっぱりthesaurusの辞書が最強なんだろうなと思ってますが、僕は電子辞書があまり良いやつでもないですし、持っていません。

 

Longman Thesaurus of American English (American Thesaurus) [ペーパーバック]

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Oxford Paperback Thesaurus

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(4)コロケーションが載っている。

コロケーションとはよく使われる組み合わせのことで、簡単な例だと

be interested in

のようなものですね。

大学受験レベルだとたとえば、

compare with とcompare to

「比べる」「例える」

consist inとconsist of 

「頼る」「構成する」

などですかね。こういう組み合わせは理屈よりも音読しながら体で覚えるほうが良いと感じてます。

これは僕の場合はDuoと英熟語集に載っているものに頼っています。こういう辞書もあります。

 

Oxford Collocations Dictionary For Students of English

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  • 作者: Colin McIntosh,Ben Francis,Richard Poole
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Longman Collocations Dictionary and Thesaurus Paper with Online [ペーパーバック]

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 ほしいんですが、なかなか手が出ません。こういうのをチマチマ買うくらいなら、良い電子辞書を買いなおしたほうが安いんですよね絶対。新和英大辞典も入ってますしね。

 

 

(5)派生語が載っている。

たとえば、considerって動詞には二つの形容詞があります。

considerate 思いやりのある

considerable かなりの

industryという名詞にも二つの形容詞があります。

industrious 勤勉な

industrial 産業の

こういう動詞、名詞、形容詞、副詞の変化が載っているものがお勧めです。

 

(6)多義語が載っている。

とっても簡単に思える単語でも予想もしない意味を持っている単語があります。minuteは「分」という名詞だけでなく「小さな」という形容詞、そしてminutesになれば「議事録」など。

こういうのがちゃんと載ってるか否かをチェックしましょう。

chargeなんかも簡単そうに見えて中々難しい単語の一つだと思います。

あとはbearとか?

難しい単語になると、多義的な単語は減ってくるので、受験以降はあまり気にしなくてもよい気もします。

文法書でもカバーできます。

 

 

(7)熟語が載っている。

これはあったらうれしいですが、熟語は熟語として、文法や熟語の本を買うほうが現実的ですね。comeやbring、get、put、makeあたりは熟語多すぎですからね。苦笑

僕は使いませんでしたが、受験ではこれが有名ですよね。

 

解体英熟語 改訂第2版 [ブック型] 必修語?重要語までの1017語

解体英熟語 改訂第2版 [ブック型] 必修語?重要語までの1017語

 

 

 

 

以上のような6つのポイントをそれぞれ評価してみてください。

熟語の有無は熟語や構文集でカバーしたりできますし、

コロケーションは文法問題(スクランブル等)や語法の問題集でカバーできますが、

あるに越したことはありません!

 

こういった観点から、センター試験の英文が簡単と思えるようになる頃(大体8割をとれるようになるくらいかな?)からDuoが一番良い本に思います。

 

ただ、重要な単語の漏れも多いですし、口語的な表現が多く、文章ではなかなか見ないものが多いですが、それでもコロケーションや類義語の収納数ではダントツに近いと思います。

 

今回は、英単語帳を選ぶうえで重要な点を挙げてみました。

次回は、具体的に速単、シス単、ターゲット、単語王等の有名単語帳の良しあしをまとめたいと思います。

 

記事に漏れ等に気づけば今後も改善していきます!

 

 

 

受験英語について

大学受験生の皆さんは、今は大学受験用の英語の勉強をされていると思います。

そして、「大学受験で培った英語力は、TOEICTOEFLでどれくらい通じるのか?」という疑問がうっすらと脳裏にあると思います。
僕は大学受験の勉強をしているとき、少なからずこんな思いがありました。
ただ、受験生は時間が限られていてこんなことをまじめに調べる時間もないでしょうし、たとえ、受験英語が実際に通じないとしても、これをマスターしないと大学に入れないので、受験英語をやるしかないと感じているのではないかと思います。

そんな受験生に、僕個人の回答をしてみたいと思います。


それと、その前に、今これを読んでいるの方の中には「一概に大学受験ってまとめてるけど、大学受験にもレベルがあるじゃないか」と感じる方もいると思います。
実際、大学受験時や合格直後にはその差は多少あるように感じますが、僕がMARCHと旧帝、ふたつの大学に通って感じたことは、思ったよりその差は大きくないということでした。
当然、偏差値と英語のスコアは相関するのですが、意外と宮廷の学生でも僕と同じような点数で伸び悩んでいる英語勉強仲間を僕は片手の指の数以上知っています。一方、MARCHではあるけれど、すんなりTOEICTOEFLでとんでもない点数を出した友人も同じくらい知っています。

確かに大学受験は大事なのだとは思いますが、あくまで受験時一瞬の点数を評価しただけのものだったのだなと思います。
僕自身がMARCH在学中は「旧帝の人に勉強で勝てるとは思えない」と思っていたので、MARCH志望の方がそう思うのもよくわかりますが、そんなに絶望的な壁ではありませんでした。

もっと言うと、大学受験で1、2年頑張るよりも、大学入学後の4年間頑張るか否かで簡単にその差を埋めれるどころか差をつけることが出来るのだなと実感しています。

よって、僕が代表的と思う参考書のレベル(単語帳ならターゲットやシス単と速単必修編&上級編、単語王、文法はネクステとフォレスト)を受験レベルと考えて、話を進めます。


それと、TOEICTOEFL、IELTSをまとめて議論することに違和感を感じる人も多いと思います。
ここでは、あくまで大学受験とその後の試験という対立軸を明らかにするためにひとまとめにしています。
今後、これらの違いにも詳しく触れるつもりです。


では、大学受験とTOEICやその他の試験のリーディングのみを(1)ボキャブラリー(2)文法(3)構文解釈の3つのパートに分けて比べてみましょう。

(1)ボキャブラリーについて

ボキャブラリーを測るのにこんなテストがあります。
http://testyourvocab.com/
「ひとつでも意味を知っている単語にチェックしなさい」だそうです。
ぼくはこれによると6340wordsだそうです。

受験英語とその他の英語の試験で違う点のひとつにボキャブラリーのレベルがあげられると思います。
受験英語はその点では楽だったと思いますし、多くの英語の試験は大学受験よりボキャブラリーを求めます。
また、The EconomicstやWallstreet Journalなんかを読むと知らない単語がわんさか出てきます。
そういった意味でも、
受験英語ボキャブラリーはやや簡単な大学が大多数」と感じます。


(2)文法について

一方、文法については大学受験は非常に難しいと思います。
僕は自分が大学受験生の時にはスクランブルという以下の本を使っていました。

Scramble 英文法・語法 第3版 (大学受験スクランブル英文法・語法)

Scramble 英文法・語法 第3版 (大学受験スクランブル英文法・語法)

 

 また、受験を超えた英文法を身に着けてみたいと思って、

Grammar in Use Intermediate Student's Book with Answers and CD-ROM: Self-study Reference and Practice for Students of North American English (Book & CD Rom)

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  • 作者: Raymond Murphy,William R. Smalzer
  • 出版社/メーカー: Cambridge University Press
  • 発売日: 2009/03/09
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も持っています。これは

English Grammar in Use with Answers and CD-ROM: A Self-Study Reference and Practice Book for Intermediate Learners of English

English Grammar in Use with Answers and CD-ROM: A Self-Study Reference and Practice Book for Intermediate Learners of English

 

 のアメリカ英語版です。一応、青いイギリス英語版も紫のアメリカ英語版もどちらもAmazon.comAmazon.ukでも非常に評価の高い文法書です。 

レベルはintermediateなので中級ということです。
ただ、この紫のGrammar in Use より上のスクランブルのほうが難しい表現までかなり載っています。
なので、もし大学受験の文法を完ぺきに身につけられたら、ノンネィティブとしてはどこに行っても恥ずかしくないレベルだと感じます。


しかし、注意が必要なのは、実際に英語を書く立場やしゃべる立場になったときです。
よく「時制」や「冠詞(a, an, theのこと)」を日本人はよく間違えるというと思いますし、特に冠詞はそれ専用の本まで本屋の英語コーナーに行けばあると思います。
たとえばこんな本ですね。

aとtheの底力 -- 冠詞で見えるネイティブスピーカーの世界

aとtheの底力 -- 冠詞で見えるネイティブスピーカーの世界

 

 そして、冠詞や時制の間違いが頻出することを指摘している本としてはこちらがあります。

日本人の英語 (岩波新書)

日本人の英語 (岩波新書)

 

 僕も受験生の時は「時制なんて比較や仮定法に比べたらずっと簡単じゃないか」と思っていましたが、今IELTSやTOEFLでライティングをしてみると、ミススペルの次に多いのが冠詞の間違い、時制の間違いです。


たとえばinformationなど明らかに不可算名詞でいつでも数えられないものはよいのですね。上記のスクランブルにも載っています。
特に可算・不可算の区別は「具体的なまとまりをもつなら、数えることにする」と解説されることが多いように思います(たとえばForest)。

ここで問題になるのは、controversy「議論」、crime「犯罪」、habit「週刊」などは文脈に応じて可算にも不可算にもなる単語です。これらの峻別は「具体的な議論(や犯罪)をイメージするときは可算、一般的なものなら不可算」と区別します。その場その場で判断するのはなかなか厳しいです。

また、いかにも具体的なまとまりをもたなそうなtrend「傾向」などで可算名詞になるものがあります。

もう訳がわからないですよね。苦笑
そして悲しいことに文脈で判断するものやニュアンスで判断するものはあまり大学受験の問題になっていないかと思います。
なので、トレーニングがそもそもできていなくて苦労するのだと思います。僕みたいに。笑


文法についてまとめると、「大学受験の文法の解説、特に比較や仮定法なんかはかなりハイレベルですが、大学受験では問題にもならなかったような文法事項が実際の運用(書くときや話すとき)には問題になるということです」
TOEICは原則的にライティングがないので、文法は大学受験よりずっと楽ですよ。


(3)構文解釈について

大学受験だと「ひとつの文章が何行にも渡っていて」「等位接続や関係代名詞がどこにかかってるのかすらわからない」ような英文を和訳させることがしばしばあると思います。

そしてその対策として、

ポレポレ英文読解プロセス50―代々木ゼミ方式

ポレポレ英文読解プロセス50―代々木ゼミ方式

 

 

英文読解の透視図

英文読解の透視図

 

 

 

英文解釈教室 改訂版

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 こういった英文解釈対策の参考書が人気だと思います。


一方、TOEICTOEFL、IELTSで大学受験ほど難解な英文に出会うことは、多くはないです。 
文章が読めないときは、単純にボキャブラリーが原因、もしくは解説されている概念が難解で、日本語であっても理解できないということがしばしばあります。特に私は院生で英文で論文も読むので、論文を読む際には後者の「たとえ日本語でも理解できない」現象は多発します。


この点から、「大学受験でしっかり解釈の勉強が出来たら、あとはそんなに必要ない」といえると考えています。



以上のような違いがあると思います。
まとめると、ボキャブラリーこそ受験英語はやや簡単かもしれないけれど、総じて十分レベルは高いと私は思います。

それでも、「受験英語は役に立たない」という話をする人をよく見かけます。 
受験英語だとしゃべれるようにならない」という意見は特に。 

たとえば、元イェール大学助教授、現塾講師の斉藤先生はtwitterや書籍上で受験英語に問題があり、その改善方法について指摘されています。

 

世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法

世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法

 

 たとえば、イェール大学では言葉だけでなく、その国の礼儀や作法まで学ぶと書いてあり、それによって語学の上達速度が高まると。

斉藤さんの仰ることは説得力もあるのですが、なかなか日本全体に普及するのは難しそうに感じます(彼もそれを意図していないとは思います)。

 

文科省によると、高校英語教員のうち、

英検準一級、TOEIC730、TOEFLibt80、TOEFL PBT 550、TOEFLCBT213点の

どれかひとつでも持ってる教員は英語教員全体の52.7%だそうです。

(ソース:http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/102/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2014/06/30/1348956_02.pdf

文部科学省『英語教育の在り方に関する有識者会議(第五回)配布資料(資料2-2-2)』11項)

 

僕はこのスコアをやや上回る程度ですが、この程度だと、正確にエッセイを書くのは至難の業です。

文法だけでなく、「伝えたいニュアンスを伝えられてるか」まで評価するとほとんど書けません。

 つまり、そもそも指導者に問題があるように思います。

 

また、例え指導力があったとしても、スピーキングやライティングのような指導は手間暇かかりますし、それをテストにすると、採点に莫大な費用がかかると思います(だからTOEFLやIELTSは高いんでしょうね)。

 

以上のような観点から、受験英語はライティングやスピーキングがない点から決して良いものではないけれど、リーディングのレベルは低くないし、悪いものでもないというのが僕の見方です。

最近では安価で英文を添削してくれるサービスや場合によっては無料のもの(たとえばLang8 Multi-lingual language learning and language exchange | Lang-8: For learning foreign languages)もありますし、会話も3000円~/月でskypeでできますもんね。

本人のやる気次第で何とかなるのだと思います。

 

今回は留学の話は一切触れませんでしたが、

「留学しないと伸びない」かどうかの意見についてはまた今度したいと思います!